世界の不動産市場動向

世界的な不況はクラ地峡運河みたいな夢物語プロジェクトを吹き飛ばしてしまうので、残念です。そんな中、先週は割合と大型プロジェクトの状況がお伝えできました。そして本日は少し現実を直視ということで、2月5日にIHTにでたWeathering, or not, the downturn in real estate marketsという記事です。これは世界的な大手不動産エージェンシーの方2人の市場分析です。

まずロンドンを本拠とし、官民両者から開発戦略、再開発、時速可能問題などのコンサルタントを務めている企業の調査部長の談話。

ロンドンと英国全般で考えると、この約12ヶ月で既に20から25%価格が下落しており、今年(2009年)の中頃から末にかけて底を打つだろう。

英国以上に不動産バブルだったスペインについて、沿岸部の物件はここ数年供給過多であったことから回復に時間がかかるだろうが、マドリッドや都市部の物件は経済が回復に向かえば戻り始めるだろう。おそらくそれは2011年かそれ以降ではないだろうか。

東欧、特にラトビア、エストニアやバルト海諸国は金融緩和策や思惑投資が元となった大型バブルだったことから今まで見たいな上昇は望めないだろう。しかしクロアチアの沿岸部は政府が慎重な政策をとったこともあり、新築物件は限られており面白いマーケットだと思う。

国際的な不動産企業の不動産情報部門でアジア・パシフィック地域担当者は、アジアの新興国政府が現在の状況をどの様に捉えて対策を講じているか、特にその政策が直接不動産市場を対象としているのか、海外投資家の利益になるものであるかによって変わってくるとしています。

中国は不動産市場に対する施策実施を発表し実施しているものの、その内容は外国資本を集めようというより国内向けだ。

ベトナムは人口動態が望ましい条件にあり、海外投資家が投資しやすいよう規制を緩和している、しかし投資の複雑性を考えると、現在は魅力的な投資市場とは言い難い。
第4四半期が終わり、賃貸および資本価値が上昇を示したのはジャカルタだけだ。これは国内活動の大部分がハイエンドな住居を良い投資先と見なしていることによる。これ以外に比較的良好な市場としてはバンコクやクアラルンプールが上げられる。

こういった分析を読むと、不動産とインフラは経済と連動しているけど景観や持続可能性・環境に対する配慮はまったく数に入っていないのをつくづく感じます。
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by fukimison | 2009-02-09 11:05 | 不動産  

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