著名建築事務所にも不況の風

フォスター卿というより、ノーマン・フォスターといった方が分りやすいし、香港にある香港上海銀行ビルの設計を行った人といえば、モット分りやすいでしょう。フォスター設計によるビルで東京で見られるものは、水道橋にあるセンチュリータワービル(大林が建設)で、ブレースが露出しているあたりが香港上海銀行ビルを思い出させます。
その他、シティー(ロンドン)の高層化の先鞭となったスイス・リ社のビル。別名gherkinと呼ばれる40階・180mのビルがあります。

英国を代表する建築家で、1999年のプリツカー賞の受賞者・建築家として有名なだけでなくお金持ちとしても大変有名なのですが、彼の設計事務所、といっても日本人が想像する設計事務所と規模が違います。Foster+Partnersのサイトにあるプロジェクトリスト圧巻です

そのフォスター氏の建築事務所が約350人の人員削減を行うと発表しています。(Guardian/09/02/13)

この記事によれば仕事量の伸びをみせていたロシアやカザフスタン、東欧のプロジェクトを扱っていたベルリンとイスタンブール事務所は完全閉鎖で、他の15都市のオフィスの大部分も職員解雇が予想される。つまり世界の17都市にある事務所のうち2カ所が閉鎖ということです。西ロンドンにあるThameside office(所謂本社です)で働く1000人も大きな痛手を受けるとみられます。アブダビにある事務所だけがまだ伸びており、リストラを免れるだろうとのこと。

フォスター氏が受注していたモスクワの高さ600mのロシアタワーが資金不足から中止になったりと、仕事量の激減が今回の大リストラの主要因です。

記事ではフォスター氏は2008年10月に人員削減の予定は無いと発表していたことから、今回の大リストラは職員に衝撃を与えたとあります。

Building Design(建築士向けの週刊誌)によると、建築士は他のどの職種よりも速いレートで失業手当給付金にサインをするそうです。2008年第4四半期、初めて870人の建築士が失業手当給付金を申請した。これは1年前の6倍の数値を超えるものだそうです。

日本で一番大勢建築士を雇っている企業は日建設計ですが、2007年に1174人いた建築士は2008年に985人と減っています。独立する建築家や他社に転職する建築家もいるでしょうけど、200人近くはいないなぁ。ということで日本の大手設計事務所でもリストラの風が吹いていると想像。どこも大変です。
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by fukimison | 2009-02-13 11:49 | つれづれ  

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