ケルンでビル崩壊
2009年 03月 04日
この間に先日お伝えした350-400人のリストラを行ったフォスターと同じようなスター建築家のロジャース事務所が事務所要員の20%超にあたる35人のリストラを行うという記事、ロンドンのオフィス賃料が24%下落したという記事、かと思えば上海市は地下鉄やLRTを浙江省や江蘇省へ延伸する計画を発表したという記事などがあったのですが、時間がとれず残念です。
これらの記事をとも思ったのですが、やはり本日はケルンのビル崩壊でしょう。
3月3日付けのIHTはCologne building collapses; 3 missing, many escapeとして、また英国の建築専門誌のNCEもCologne building collapses leaves three missingと報道しています。
両者からポイントを取り出してみると、3月3日午後2時、西ドイツのケルンにある6階建ての公文書ビルが隣接する建物(2棟)を巻き添えにして崩壊した。公文書ビルは崩壊前にガラガラと音がし、これを恐れて人々が避難したことから負傷者はでなかったものの、巻き込まれたビル(うち1棟はアパート)で行方不明者が3名出ているそうです。緊急作業員は半径150mの範囲にあるビルから人々を避難させてたということです。
報道によればケルン市は地下鉄の延伸工事を行っており、崩壊したビルのある通りのしたで工事が行われているそうです。この公文書ビルは1960年代か70年代ごろの建設だと考えられ、現在は改築工事が進行中でした。この事故で建設中の地下鉄の天井部分も崩落しましたが、地下道に閉じ込められた作業員はいないとのことです。
地下鉄工事関係者はこの30日間で大掛かりなトンネル工事は行われなかったといっていますが、公文書館の職員は昨年地下でひび割れが発見されたとインタビューで答えていますし、さらに2004年に近所にある教会が1mほど一方に傾いています。これも地下工事が原因でとされています。
調査官はまだなんとも原因は不明だとしていますが、これは因果関係を立証するのが難しいというだけであって、他の原因はちょっと考えにくいというのが現実ではないでしょうか?
大深度地下法ができてから東京も網の目のように共同溝や地下鉄のトンネルが掘られています。そしてその上に超高層ビルが建設されたりして、本当に大丈夫なのかと素人は心配します。
by fukimison | 2009-03-04 11:06 | つれづれ