インド、鉄道網計画に英コンサル

少し古い記事ですが、インド関係のものをまとめてお伝えします。

まず最初は2月25日付けのNCEにあったScott Wilson to design Indian cityという記事です。このスコット・ウィルソン社ですが、英国をベースとし世界各国に支店網をもつ設計・技術コンサル企業です。プレスリリースを見るとポーランドの高速道路事業受注とか東欧での事業拡大とか書いてあります。そして本題ですが、同社は首都デリーとインド最大の都市であり貿易港でもあるムンバイを結ぶ1500kmの輸送鉄道沿いの将来設計を請け負ったというのもです。持続可能な開発担当部長によると、この輸送網の工費は630億ポンドで、インドでの日本製品や生産拠点の拡大をめざす日本の国際協力銀行が調達します。

輸送鉄道沿いの地域のインフラを整備するということは、いままで何もなかった田舎町が工業団地や流通ハブになるということで、ウィルソン社はそれらの場所選定、コンセプトデザインや下準備を含めて係るそうです。なんでも100km平方程度の都市づくりまであるそうです。コンサルというより都市計画ですね。

現在ムンバイとデリー間の物流は4日かかっているそうですが、新幹線並みの輸送鉄道路を建設することで、この所要時間を短縮し物流の効率化を図るというものです。

それは良いのですが、ムンバイといえば2008年におきたテロが記憶に新しいです。あれ以来インドへの投資は以前ほどの気楽さが消えたように感じますが、別の記事によるとインドではこの10年間に1250名がテロで命を落としているとあります。うーん、1250人、インドと中国で出てくる数字は、なんであれ日本人の予想をはるかに越えます。テロがそれほど珍しいものではないインドでも今回のテロは別物で、インドの9・11であり、その影響はいろいろなところに出ているそうです。たとえばショッピングモールへの人出は50%減少し、売り上げはそれ以上の減少をみたとあります。Mumbai Tarnished

テロ、そして金融収縮によりインドの株価は2008年1月に比べ60%も下落していますし、アナリストはインドの経済成長率をこの7年で最低の6%と予測しています。(マイナス成長もあるなかで、また日米欧の状況を考えると6%が低いなんて、贅沢)

しかし、この鉄道インフラ都市開発事業に海外からの投資を期待とありますが、はたしてどんなもんでしょう。
インフラの整備とそれによる環境破壊、都市開発による立ち退きを強いられる住民、だれがどんな形で利益をえるの、と開発経済のもつBSは誰が精査するんでしょうね。
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by fukimison | 2009-03-05 14:17 | プロジェクト  

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