英国の環境予算

英国の2009年度予算が発表され、その中の環境関連予算の規模が目を引きます。サブプライム・リーマンショック以降、金融立国を目指した英国・アイルランドの不況は大きく、住宅価格の下落や失業率の高さがたびたびニュースになります。そのような不況時の予算編成ですが、先日もお伝えしたように米国は7870億ドル規模のARRAにおいて16億ドルを環境関連に充てています。そして4月22日付けのNCEはBudget 2009: £1.5bn green energy boostという記事を載せ、環境関連への投資を不況下の起爆剤にする様子を伝えています。

15億ポンドの環境予算の内容ですが、5億2500万ポンドが新規の沖合い風力発電、住宅やビルの省エネ支援に4億3500万ポンドの積み増し、低炭素エネルギーや先端環境製造業そして最大4件の炭素回収実証プロジェクトに4億500万ポンドと発表されています。

さらにダーリング蔵相は熱電併給技術を奨励し、この種のプロジェクトは企業に化せられる気候変動税が2013年から適用除外を受けることで25億ポンド超の投資を促進するだろうと述べた。

英国は2020年までに二酸化炭素排出量の34%を削減するという目標を掲げていること、新しい産業育成分野としての環境との考えから、このような予算が組まれたのだと思います。

しかし22日付けのガーディアン紙は「2020年までに二酸化炭素排出量の34%削減を目指すCarbon Budget」というタイトルの脇に「科学者は排出目標は時代遅れで、充分な対策といえないと警告」と副題をつけ、論調は懐疑的です。

同紙は2020年までに42%の削減という数字を挙げている環境保護団体を紹介し、予算規模より目標数値に関する疑問を示しています。
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by fukimison | 2009-04-23 11:15 | 公共財  

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