欧州投資銀行の新館はBREEMで

本日は少し古い記事ですが、建物の環境性能評価制度としてはBREEMがメインになるのだろうか?ということでご紹介です。
欧州投資銀行(European Investment Bank :EIB)は欧州連合(EU)の政策投資機関であり、本部はルクセンブルグに置かれています。このEIB本部の建物はDanis Lasdun(1914 - 2001))というイギリスのモダニズム建築家によって設計されたもので、数少ない英国外にある建物の1つです。

2008年11月11日付けのBD誌によれば、1981年に完成しており、当初は800人の職員を収容する予定であった。その後の業務拡大などから1993年に300人の職員増に耐えられるよう拡張された。しかし2010年までに職員数は1850人に達すると予測されることから新館建設に向け国際入札が行われた。2002年に落札者としてIngenhovenが発表され、2004年7月から建設が始まったそうです。建物自身に関してはEIBの説明をご覧ください。

Ingenhoven:クリストフ・インゲンホーフェンは1960年にデュッセルドルフで生まれで、日本にある同氏の建築物はサンケイビル西梅田再開発プロジェクトです。

前置きが長くなりましたが、EIBは新館建設にあたり「環境に配慮した建築物」ということを全面に打ち出しました。なかでもEnvironmental certification obtained for the EIB's new building projectが目を曳きました。普通は「環境に配慮した建築物にする」程度の要求であり、日本だと、どうでしょう、CASBEEでというリクエストは施主からでるのでしょうか?

このEIBの資料を見るとフランスの高環境品質 (Haute Qualité Environnemental: High Environmental Quality), アメリカのグリーンビルディング協会が実施しているLeadership in Energy and Environmental Design、 英国の建築研究所が開発した建築物総合環境性能評価手法(Building Research Establishment's Environmental Assessment Method:BREEM)を比較研究し、BREEAMが建物の環境評価を行うのに一番適切な評価方法だと判断し採用を決めたとあります。

ルクセンブルグにある本部ということでフランスの評価方式の方が親密性が有るように思ったのですが、英国のBREEMが選ばれています。以前ドバイで今後のグリーンビルの評価基準はアメリカのLEEDとすると決めたことで、今後英国の建築家の入札が難しくなるのではと懸念した記事を紹介しました。

BREEMとLEED、今後の行方が気になります。
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by fukimison | 2009-04-24 10:37 | グリーンビル  

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