ロンドンオリンピックのメディアセンター設計案、CABEが批判

カテゴリーをプロジェクトとすべきか、景観(設計)とすべきかちょっと悩みます。

北京オリンピックから1年、2012年のロンドンオリンピック・パラリンピックに向けロンドンでは競技施設の建築が本格化しています。環境や経済に配慮するということで、資材の輸送に水運を利用し、さらにオリンピック後の維持管理や利用を考え、メインスタジアムなどは分解して大型競技施設の無い地方都市へ輸送、これを再利用するなどが発表されています。

3月、オリンピックの国際放送/メディアセンターをデザイン・ビルドで請け負ったCarillion社が設計案を発表し、その内容は3月13日付けのNCE誌にLondon 2012 media centre designs unveiledとして発表されています。

発表された案はCommission for Architecture and the Build Environment(英国都市建築環境委員会:CABE)の設計チームによる評価が行われました。このCABEの役目ですが、国土交通省に説明文書があったのでご興味の方はこちらをどうぞ。

そして4月27日のNCE誌はこのCABEの評価結果を報道していますが、記事タイトルをArchitects slam "extraordinarily banal” London 2012 Media Centre (ロンドン2012のメディアセンター案を大変陳腐と批判)とするほど批判的です。

記事によるとCABE設計評価パネルは「イマジネーションと分析力に欠けており、酷く失望した」とあります。このCABEの設計評価パネルはオリンピック実行委員会(Olympic Delivery Authority:ODA) にロンドン2012で新しく建設される建物および空間構成において、建築案の品質・持続可能性さらにレガシーについて勧告を行っています。パネルの辛口コメントの中で目を引いたのが「オリンピック後の変換戦略(transformation strategyとありますが、再利用計画と考えた方が良いように感じます)を通じ、敷地レイアウトの課題をどの様に対処するか、その関連性において精密な再考が必要とされる」とあるところです。いままでのヨイモノを建築すれば良いとしていた風潮が、周囲との調和や利用後はどうするのか、といった方針まで含めて建築設計とするものに変わってきたように感じます。

そのCABEがこれだけ否定的な意見を付した建築案は、Allies&Morrison, Buro Happold, RPS Group Burks Green で構成されるカリリオンの設計チームが作成したものです。

メディアセンターの工費は3億5500万ポンドで、オリンピク会期中に約2万人の報道関係者が立ち働く29,000m2 のスペースを備えたものとなる予定です。
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by fukimison | 2009-04-28 11:55 | プロジェクト  

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