英、62億ポンドのM25号線拡幅PFI決定

久しぶりにコアのPFIものです。

5月20日付けのNCEは£6.2bn M25 mega-PFI signed というタイトルでM25号線のPFI工事が決定されたことを報告しています。これはBalfour Beatty (40%), Skanska (40%), Egis (10%)そしてAtkins (10%)で構成されるConnect Plusというコンソーシアムが62億ポンドのM25号線拡幅PFIを獲得したというものです。この拡幅計画は随分と遅れた制せで当初55億ポンドだったものが62億ポンドにまで膨れ上がっています。

M25号線はロンドン周辺の環状高速道路で、渋滞で名高い道路です。この渋滞解消のため、以前から拡幅が叫ばれており、今回の決定でM40号線とA1号線との接続区間、さらにM11号線とA13号線のそれとが4車線に拡幅されることになりました。

混雑区間の拡幅ですので、工事は道路利用車両への影響を極力抑える形で段階的に行われる予定ですが、道路庁は2012年のロンドンオリンピックまでに工事を完成したいとしています。拡幅完成の暁には1日あたり20万台の車両が通行可能となるそうです。

プロジェクトの資金調達状況ですが、決定された13億のうち9億2500万ポンドは商業銀行16行による上位債務、これとは別に欧州投資銀行からの1億8500万ポンド、そしてConnect Plusの株主による2億ポンド
です。

運輸大臣は発表に際し、M25号線ネットワークの維持管理と運営を兼ねたこの拡幅計画は今後30年を見据えた、混雑軽減、移動時間の改善と確実化、安全性を道路利用者にもたらすものだと語っています。

一方で1973年に設立された交通問題を対象とする民間団体Campaign for Better Transportはこの決定を「ばかげた浪費」と批判しています。参考記事はこちらNCE

その理由として去年4区間を拡幅するのに50億ポンドと発表し、それが今では2区間で62億ポンドと工事を始める前に増加している。政府自身の調査でも、どんなに拡幅し通行容量を上げたとしても、M25号線の混雑解消は難しい出ている。これは税金の無駄遣いにしかほかならないと手厳しいです。

日本も金融収縮のこの時期に道路工事?と批判がありますが、どうなんでしょうね。
個人的には、水運をもう少し視野に入れてもいいんじゃないかなと思うんですけどね。
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by fukimison | 2009-05-21 11:01 | 公共財  

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