オックスフォード大学でも景観論争

チェルシー再開発のみならず、オックスフォード大学の公共政策研究所校舎建設(3000万ポンド)をめぐり、現代様式Vs古典様式のどちらの設計案を採用するか決着がつかず、このデッドロックを乗り切るため米エール大学のスターン教授を迎え入れたそうです。

これは6月5日付けの英建築専門誌BDがOxford University calls in Robert Stern to end competition deadlockと題して報道したものです。

オックスフォード大学は2004年に隣接するRadcliffe Infirmary(4ヘクタール)を買収し、12億5000万ポンドをかけ、新キャンパス建設にのりだしました。いままでのキャンパスが手狭というのは想像がつきますし、この公共政策研究所の建設も、新キャンパス構想の一環と言う位置づけです。

modernistとtraditionalistの戦いですが、Dixon Jones案とJohn Simpson案があり、これを巡ってオックスフォードの教授陣が2派に別れ、決着がつかない程の論争になっているのだそうです。

オックスフォードの教授の論戦、どんなものなのか見てみたい。

スターン教授は自分のことを「modern traditionalist」と称しているそうです。
新研究所の計画案公開が予定されていたものの、理由もはっきり説明されないまま開始の数日前に中止されています。

スタイル論といえばチャールズ皇太子ですが、ケンブリッジ出身のせいか、この論争には参加していないようです。

それからチェルシー再開発ですが、資金主のカタールの王族がこの騒ぎに嫌気が差してロジャース案を引っ込めると言っているという報道があったものの、計画書自体は取り下げられていないため、6月18日の会日を前に、6月8日ウェストミンスター区のPlanning Committeeが3時間半をかけて現地調査を行ったという報道がありました。

調査風景の写真

これだけスタイルで熱くなれる国民、ちょっとうらやましいです。
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by fukimison | 2009-06-10 09:06 | 景観  

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