欧州諸国の建設不況は2011年まで続く?

つい先日米建設市場に回復の兆しという記事をお送りしましたが、EU諸国はまだまだ暗い道が続くという報告書が発表されました。

これは6月10日付け英建築専門誌であるBuilding誌が7.5% fall in European construction output expectedと題して伝えたもので、7.5%という数字が脅威だったせいか他の建築専門誌、たとえばContruct Journal誌もExperian revises down its forecast for construction outputと題して伝えています。

この報告書はExperianという経済予測会社が発表したもので、2008年は3%の下落であった主要欧州諸国の建設生産高は、2009年に7.5%下落、2010年になっても1%下落し、2011年になってやっと反発を迎えるとしています。弱含みの住宅市場が足かせとなったフィンランド、アイルランド、ポルトガル、スペインの下落は二桁と予想されるなか、英国とイタリアのそれは7.5%、ドイツは3.5%と見られているそうです。一方、スイスとポーランドの2カ国は土木と安定的な住宅部門のお陰で、2009年に上昇が見込まれます。

面白いことにContract Journal誌は同業他社というのでしょうか、建設製品協会(Construction Products Association)とHewes and Associates社の数字と比較しています。同誌によるとExperian社が最高低値の差が10%前後としているのに比してCPA社は15%超、でありHewes社にいたっては20%弱としているそうです。

このCJ誌のコメントして面白いなと感じたのはこの部分「予測の中でのちょっとした注目度のずれが予測数字で非常に大きな変化をもたらす。このずれは業界のビジネスプランナーや戦略家に各セクターやサブセクターの予測をそれぞれ綿密に見ていくことの必要性を示している」といったあたりで、当たり前と言えばそうなんですけど、でも不確実だということを常に心に留めておこうはいいなぁ。
[PR]

by fukimison | 2009-06-11 11:35  

<< 中東で仕事をするということ オックスフォード大学でも景観論争 >>