オランダ・アルメレの大規模開発事業

昨日のヨルダン・アカバ港プロジェクトに続き本日も大規模開発事業です。でもその根底にあるものはちょっと違います。

これは7月2日のBuilding誌に登場したDutch build city to bulk up 2028 Olympic bidという記事についてですが、まず東京人にとっては2016年のオリンピックのことぐらいしか時間的レンジが頭にない、しかも都市計画とは別の視点で見ているのですが、オランダは2028年なんていう20年も先のオリンピックを視野に入れ、しかも本格的な都市計画に組み込んでいる。

干拓事業で国土を広げるというか利用可能にしているオランダですが、アルメレは1976年に人が住み始めたという若い都市であり、自治体になったのも1984年で20数年の歴史しかありません。そして現在MVRDV(ロッテルダムを本拠とする建築家集団)が同市を人口35万人のオランダ第5の都市へ育て上げるべく、設計計画を開発中です。記事によれば開発は2030年を目標に、同市の環境的、社会的、経済的な持続可能性の評価を高めつつ、6万戸の住宅建設と10万の職場創出を行うものです。さらにアムステルダムと同市を結ぶ鉄道を新設し、文化的にも経済的にも首都と結びついた都市にしようというものです。またこの開発計画は2028年のオリンピック開催地にむけオランダの立候補の可能性も視野にいれています。

こういう記事を読むと昨年(2008年)秋のオランダの新空港建設計画の記事と繋がります。これはDutch plans for floating airport in North Seaというもので、現在のスキポール空港にかかる負荷(発着回数・さばける乗降客数・周辺の騒音・環境汚染)軽減を目的としたもので、オランダの沿岸から20km沖合いの北海に浮島を建設し、そこに新空港をという計画です。

計画書によれば、25年かけ38億立方mの土砂で250平方kmの島を作り出すというもので、乗降客は海底トンネルで本土と往来するそうです。さらにすごいのは今世紀末には海面が60-80cm上昇すると見られており、これの対処方も提案されているというあたり。

国土の殆どが低地で干拓=国土確保のオランダです。干拓は排水と密接に関係していますし、水との戦いということではスキポール空港自体が遊水地になると聞いてその発想の凄さに脱帽です。
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by fukimison | 2009-07-03 10:42 | プロジェクト  

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