欧州建築市場動向

建築部門の動向はいままで設計事務所の人員削減などいろいろとお伝えしてきましたが、本日は7月8日付けBuilding誌に登場した92% of Europe's architects remain gloomyのことなどをお伝えしましょう。

これに入る前に日本のことを少し。5月の記事で少し古いのですが「建設大手4社はともに受注減、2009年3月期単体決算」と題された記事がでました。この記事によれば「建築受注高は、4社とも前期比で二桁以上の減少」ですし「大林組は延期や中止となった工事金額だけで800億円近く下げた」とあります。2009年3月期単体決算であって、夏に向かい少しずづ上向きになってきたとの報道もあります。

でも本日お伝えする欧州建築家評議会(Architects' Council of Europe:ACE )の調査を基にした記事によれば「4月は回答者の14%が状態が良い、またはとても良いと答えたのに比べ、今回はそう回答したのは8%しかおらず、景気後退以来3事務所のうち1事務所近くが人員削減を行っている」とあります。

このACE調査は31カ国におよぶACE加盟団体が3ヶ月毎に実施するもので、今回は4106の回答が寄せられています。しかしその回答の過半数はフランスとベルギーが占めていることから、全欧州市場というには若干の偏向があるかもしれません。しかし悲観的な見方が主流を占めているのは事実のようです。欧州諸国で2009年に伸びが見込めるのはスイスとポーランドぐらいで、他の各国は2011年まで苦闘が続くという報道もありますし、前途多難というのだけは確かなようです。
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by fukimison | 2009-07-09 11:04 | 動向  

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