パナマ運河第3閘門建設契約、スペイン企業落札

昨日に比べ本日はまっとうなインフラについてのお話です。

7月12日付けNCE誌はMega $3.5bn Panama Canal expansion deal won by Spanish-led consortiumと題して、パナマ運河の拡張計画に伴う第3閘門建設をスペイン系のコンソーシアムが落札(35億ドル)したと伝えています。このことは米系の建築専門誌ENRも7月9日にSpanish-Led Team Wins Big Panama Canal Contractとして伝えています。

物流拡大とともに現在のパナマ運河は許容量一杯となったこと、より大型タンカーの通行、ひいては通行料収入の増大(通行料はパナマ国の収入の9割りを占めます)を目指してパナマ運河の拡張計画が2006年パナマで国民投票にかけられ可決されたことにこの計画は始まりました。このあたりは中日パナマ大使館のパナマ運河拡張計画に詳しいです。

契約についての記事を読むとENRは「スペインの請負業者Sacryr Vallehermoso Saが主導するコンソーシアムはパナマ運河拡張計画で最大の契約である太平洋および大西洋の両側の第3閘門建設におけるデザインビルドを落札したとあります。またNCEは「パナマ運河庁(Panama Canal Authority:ACP )がおよそ34億8000万ドルと見積もっていた閘門契約を同コンソーシアムは31億2000万ドルとして提案したとあります。

落札したコンソーシアムはGrupo Unidos por el Canalというコンソーシアム名ですが、Sacryr Vallehermoso SaのほかImpregilo(イタリア)、 Jan De Nul(ベルギー) 、Constructora Urbana(パナマ)、米国やオランダの企業も参加しています。

入札システムですが、まずACPは技術評価により得られたスコアを提示した後、3つの入札参加コンソーシアムが提出した価格提案の入った封筒を開封します。ACPは技術提案を55%、価格を45%の割合で計算し最終的なスコアを算出し落札者が決定されます。入札のスコアシステムは良くあることですが、日本では考えられないことですが、この模様は大型のモニターに映し出されライブ映像として一般公開されるというのが、凄いです。
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by fukimison | 2009-07-14 10:41 | プロジェクト  

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