またしてもロジャース案、拒否される

先日来お伝えしているチェルシーの再開発問題とは別件ですが、建築家のロジャース氏による大英博物館の新館増築計画が、地元自治体の拒否により頓挫したというニュースです。

これは7月24日付けのGuardian紙がRichard Rogers's British Museum extension plan turned downとして伝えたものです。

さらに同日のBuilding紙もBlow to Rogers as £135m British Museum plans turned downとして紹介されています。

まずガーディアンの記事からです。同紙は「大英博物館は1億3500万ドルをかけてガラスのパビリオンによる新館増築を計画していたが、地元の反対にミカタした議会プランナーにより計画が拒否され深刻な打撃を受けた」で始まります。そして「美術館の担当者はカムデン議会の計画委員会が3時間の討論の後5対4で申請却下という驚きの決定を下したこと受け、今後の対策に頭を悩ませている」と続きます。またこの新築計画の最大の問題は資金であり、設計ではないと受け止められていたことから、議員がBloomsbury Conservation Society(大英博物館のあるBloomsburyの保存協会)の反対に動かされたことに驚きをもって迎えられているとあります。

BCSを代表してプレゼンテーションを行った建築家のCullum氏も「私自身、この結果に驚いている。しかし大変うれしいし、改めて小規模、控えめ、より多方面に配慮し、もちろん安価な計画を立ててほしい」とコメントしています。

カムデン議会は「委員会は同計画がもたらすプラスとこの計画に含まれる設計上のマイナス面を慎重に検討した結果、マイナス面が勝ると判断した。当議会は今後もコミュニティーおよびこのプロジェクトの前進に関係する諸団体の懸念に対し、対処するものだ」と声明を発表しています。

一方でBuilding誌はこの決定を下した議員の1人Braithwaite氏のコメント「ロジャース氏の計画はあまりに過開発だ」を伝えています。しかし「この17,000㎡の開発計画(保存研究所、収蔵庫、展示区画などの5つのパビリオンで構成)に対し、地元のBCSが反対する一方で、English HeritageとCabeは支持を表明していた」とあることから、この計画もチェルシーの時と似たような状態(公的な機関は良いとするものの、地元民は反対)にあったのではと推測します。

記事は、この計画は政府が補助金の削減を発表したことよりも重く受け止められているものの、博物館側は強気で、この計画の基礎構造部分(450万ポンド)の入札参加者募集の発表をしているで終わっています。
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by fukimison | 2009-07-27 12:28 | 景観  

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