ロシア、ダムのタービンルーム事故で死者多数

日本の新聞にはまだ掲載されていないと思いますが、8月17日ロシアのサヤノシュンスカヤ・ダム(Sayano-Shushenskaya)で事故があり、8名が死亡54名が行方不明という記事が英のNCE誌に54 missing and 8 dead following Russian hydro plant blastとして報じられました。
このサヤノシュンスカヤダムですが、1978年に完成した重力式アーチダムで堤高・242m、貯水容量・313億立方メートルで、wikiでもロシア最大の発電用ダムであり、世界でも第4位の水力発電ダムとなっています。

NCE誌の記事を要約すると,「シベリアのハカシア共和国にあり6.4G.Wの発電容量を持つ同ダムで爆発事故があり、発電所の10本ある送水管のうち2本が崩壊した。同ダムはアルミ精錬所や他の工場に送電を行っており、現在送電は停止している。ロシア政府はダムが決壊する危険はないと言っている」となります。ちょっと詳細に欠けるので他を探してみました。

こういう時はロイターかAFPが強いので8月17日付けのロイターRussian dam disaster kills 10, scores missingを見てみました。
すでに死者数が10名、行方不明者は72名にまでのぼるおそれがあるとしていますし、タービン室に水が入ったのが原因のようです。パニックに陥った付近住民に対し非常事態省はダム崩落の恐れは無いと語った。ロシアの金融市場監督官はこのダムの所有者RusHydroの要請により主要取引所での同社の株取引の停止措置をとった。同社株はMICEXで7.1%、ロンドンで13%下落。同ダムが復旧するまで数年かかり、復旧費用は10億から15億ドルにのぼる、同社の月次損は4730万ドルとの見方もある。さすがロイターらしく経済主体です。

事故原因について記述のある記事を探したところmsnbcがap伝として10 die, dozens missing in power plant explosionという記事を掲載していました。
原因不明としながらも、連邦政府捜査官は修理工事中に送水管が破裂し、タービンが設置されていたエンジン室の壁や天井を破壊し部屋自体も浸水した。浸水の原因は送水管の水圧上昇によるとの発表もあります。ロイターは1本ある送水管のうち2本が破壊されたと伝えていますが、APはこれに加え3本目も大きな被害を受け、残り7本がどのような状態にあるか調査が進められているとあります。ダムのあるハカシア共和国の首都Abakan(人口16万)の住宅の半分が、近隣の都市も停電していおり、事故の影響がどの程度なのかまだ不明だとしています。

事故も問題ですが、このダムから供給を受けていたアルミ精錬工場への影響はめぐりめぐるのではないかと懸念します。
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by fukimison | 2009-08-18 10:32 | 事故  

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