Carbuncle Cup 2009

昨日はサイトに障害が発生しやむなくお休みしてしまったので、ちょっと古いけどこれは落とせないニュースをお伝えします。

8月28日付けのBuilding DesignがつたえたCarbuncle Cup 2009の優勝者です。
このCarbuncle Cupとは、今から25年前、チャールズ皇太子が王立建築家協会の設立150周年記念式典で祝辞を述べた際、当時計画がすすんでいたナショナルギャラリーの新館建築案(モダニズムでアーレントの設計)を「上品な友達の顔にできた巨大な(醜悪な)おでき(Carbuncle)のような」と批判したことに由来します。(これで建築家とチャールズ皇太子の対立は決定的になり、今年(2009年)春のチェルシー再開発論争に繋がるというまるで、大いなる遺産か指輪物語かみたいなSAGAのはじまりでした)

そのおできを冠したCarbuncle Cup とすれば、今年竣工した建物の醜悪度、景観にそぐわない、なんじゃこりゃを競い合うというものです。

コンクールの目的はいろいろあると思います。お祭りというかふざけただけ、ふざけた姿をとりながら痛烈な批判、まあ、一度建てれば50年は景色を固定することになるのだからよく考えてねということだと思います。
その「良く考えてね」の対象は何なのか?
記事にもあるように単に設計者を批判するのでなく、これらの酷い計画をそのまますすめた事業主であり地方自治体に与えようというものです。

言い方がとても英国的で「優勝作品はとってもだめな建築ととってもだめな計画が一緒になるとなんと醜い、控えめに言って大人でも泣き出すような建物が作り出せることを示すものだ」とあり、審査員が大激論の末選んだのが、リバプールのフェリーターミナル(設計・ベルファストのHamilton Architects )だそうです。建物の醜悪さもさることながら、ユネスコの世界遺産に登録されたリバプールの港に与える影響の大きさというのも勘案されているとあります。(海商都市、そしてスリーグレイセスといわれるウォーターフロントの建物

「無知な自治体がおばかな任命を行った象徴的なものだし、建築家は雑誌でザッハ・ハディの建物を見かけてそれをちょっとまねしてみようとおもったに違いない」という痛烈なコメントがついています。

2位-Make’s Amenity building at the University of Nottingham
色がすごい

3位-Queen Margaret University campus, Lothian by Dyer Associates
とにかく醜く、平凡、

なにをお知らせするよりも、一度元記事にある写真をご覧頂くのが一番でしょう。
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by fukimison | 2009-09-02 10:57 | つれづれ  

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