これからは波力発電?

以前からインフラの実現は技術もさることながら、環境と金融が大きく関係すると思っています。大量利用が無いため、コスト高になる、また大量利用がないため技術革新が進まないという、デフレスパイラルみたいなのが、太陽光発電や波力発電だと感じてきました。つまり将来を考えると石油依存はいい加減にして今のうちから持続可能発電源にシフトした方が良い、でも費用がかかりすぎる→利用されないので効率化技術が進まない、それがハリケーン・カトリーナの惨事・サブプライムに端を発する金融収縮・不景気を打開するためのグリーンニューディール政策が表に出てきました。

そこで本日の新聞記事「国内初、三井造船など波力発電所」が登場しました。三井造船、出光興産、日本風力開発と共同。東京都も協力の予定。11年に実証実験に着手、12年に出力2万キロワット程度の発電所稼働予定。実証設備の建設に約10億円。

発電量が読めるという点では波力発電。でも1に風力、2に太陽光で、波力は一番研究が進んでいないのがここまで着ましたか!この波力については8月27日付けのNCEがWave energy offers 12,000 jobsという記事を出し、スコットランドの波力発電で12000人の新規雇用と歌っています。

このたび発表されたスコットランド政府報告書によればという記事ですが、その中で目を引いたのが「専門家は2020年までに海洋持続可能エネルギーによる1ギガワットの発電を行うには24億ポンドの費用がかかり、2600人のスコットランド人雇用を生み出すと試算」

ギガワット(1ギガワット=1000メガワット、1メガワット=1000キロワット、黒部ダムの最大出力が335,000kW)の出力がある波力・潮力発電で雇用が2600人?これは発電所への直接雇用だろうか?たとえばデンマーク、風力発電用のタービンや羽を製造するベスタスはデンマークの基幹企業ですし、デンマークで風力発電に関係する企業(例えばビスやナットをつくる孫受けを含める)に従事する人々は人口の20%に相当すると言われていることを考えるとどうもよくわからない。

まあそれはともかく、現在着目されているのは太陽光発電ですが、時代は波力・潮力に移りつつあるなぁと。そして保守的といわれる英国が新しいことに挑戦し改良することは、あまり言われないのが少し不思議です。(インフラ的にはPFI,PPP,ECIといったところでしょうか)
日本は海外の動向を調べるのは大好き(この波力・潮力に冠するNEDOの最新動向レポートがあります)で、これだけのレポートが作られているのに人目に触れない、利用されない、これを元にした議論が起こらない残念です。
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by fukimison | 2009-09-03 11:39 | 動向  

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