米、イェール大学の林学部校舎、LEEDのプラチナ認定

9月4日付けBD誌にOut of the woods: Hopkins’ green learning machineという記事がありまして、英国の建築家ホプキンスがイェールの林学および環境学部のKroon Hallの設計を行い、それが厳しいコネチカット州の規制どころかLEEDのプラチナ認定まで受けたというのでご紹介です。

記事によりますと「米国の建物でカーボンニュートラルに挑戦した建物の1つであり、米グリーンビル協会の最高レベルであるプラチナ認定を受けると見られている。この建物は二酸化炭素の排出を62%削減し、必要なエネルギーの26%を屋上に設置された100kWの太陽光発電装置で賄う。足りないエネルギーは再生可能エネルギー源で発電された電力を購入する」のだそうです。

大学、教授会は一致してKroon Hall(幅約17m、全長約66.5m、5400平方メートル)を持続可能設計の見本となるべく建築すると決定し、3350万ドルの工費をかけ、このほど完成を見た。イェールは2020年までにCO2の排出の45%削減を決定しています。

建物についてイェール大学自身もYale Opens Ultra-Green Kroon Hallと報じており、さらに調べると、経済情報メディアのブルンバーグもYale’s Rustic Kroon Hall Fits Carbon Neutral Technology: Review とあることから、単に建設的な視点だけでなく注目されていることがわかります。

太陽光の入り方、充分な換気、これらに気を配ることでお金を掛けずに省エネが行えるというコメントは、個人住宅は難しくても大学レベルの敷地があればまさにそうだと理解できます。内装は木材が多用され温かみに溢れています。そしてこれらの木材は大学所有の山で伐採されたものと説明があります。(東大や京大も農学部付属の演習林はありますが、校舎をそれで建設するほど熱心に林業に勤しんでいるとは思えません。試してみれば良いのにと素人は思います)床に設置された省エネの換気システムや冷暖房は深さ1500フィートの地熱井により行われているそうです。

ホプキンスの担当者は「周りの景観に溶け込み、使い勝手がよく、何世代にも渡って利用に耐えるような設計を心がけた」と語っています。

イェール大学も「この校舎の高さ、細身の姿や東西に向いた配置の大部分は冷暖房のためのものだ。建物下部は岡の麓にあり北側が露出するのを最低にし、保温のため南側だけが露出し、建物に入る自然光の量を最大にしている。南の長いファサードは冬季に太陽を最も得られるようにしており、東側と西側の端のガラスのファサードに取り付けられたルーバーは不要な熱を光を遮断するものだ。建物の形状はガラスのファサードとともに、内部照明に太陽光を利用するために考えられており、必要に応じてセンサーが照明を消灯する。」と説明しています。
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by fukimison | 2009-09-07 14:59 | グリーンビル  

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