ドバイ、初のメトロ開業

昨日に続きコアなインフラの記事紹介です。

土地バブルに湧き、リーマンショックで崩壊し、いまだに後遺症に苦しむドバイでメトロが開通しました。

9月9日付けNCE誌はDubai Metro opens todayと題した記事で「ドバイ初の公共交通機関となるレッドラインが営業を開始したが、運営上の遅延から18ある稼動駅のうちまず10駅で運行を開始。最終的にこのレッドラインの駅数は29となる予定」とあります。普通、運営上の遅延(Operational Delay)とあれば、駅舎や信号の工事が終わってないといったことを思い浮かべますが、記事を読み進めるとRTA(Roads and Transport Authority:道路交通局)の局長のコメントとして「駅の幾つかは既に完成しているが、駅周辺の開発プロジェクトが完成しておらず、乗降客の見込みが無いことから営業しない」とあり、これがどもう「運営上の遅延」の内容のようです。総合すると、全部で29の駅があり18は完成しているが、そのうち乗降客が見込めるのは10駅なので、その分で営業を開始する。残りの11駅はまだ未完成であるが、今年(2009年)の暮れに完成の予定という状態です。

別のソース、この湾岸地域のニュースをみるとGulf Baseは9月9日にDubai Metro all set for launch として中東発の完全自動無人交通システムであり、この種の交通機関としては世界最長のメトロが営業を開始すると伝えています。
さらに鉄道プロジェクトは2期に分かれており、1期がこのレッドライン事業で全長52.1km、2期がグリーンラインで22.5km、駅数18で2010年6月の開業を目指すとあります。

日本でも建設費の高騰についてニュースが流れましたが、「4年にわたる工事で建設費はほぼ2倍の26億ポンドから46億ポンドになったという評判だ」とあります。

このプロジェクトを請け負ったのは日本とトルコのJVです。
参加企業は三菱重工、三菱商事、大林、鹿島、そしてトルコのYapi Merkezi

1時間に6本が運行し、3858人の乗客を輸送することが可能、1方向あたり約3500人/時間の需要を予測とあります。うーん、ゼロが1つ違うんじゃないでしょうか?
なんともドバイだなぁと思うのが、列車は普通とゴールド(ゆったりとした座席、眺め良好、WiFiの設備あり)そして女性と子供専用の車両(イスラムですものね)があると記されているところです。そしてバブルと評判をとったドバイの面目躍如なのがこの一文、「駅は店舗、レストラン、コーヒーマシーン、銀行、ATMがあり、駅職員は緊急医療の訓練を受けている。保安確保のため3000台のCCTVが乗客を看視している」とあるところでしょうか。
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by fukimison | 2009-09-10 11:58  

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