チャールズ皇太子の財団、建築家選定でロビー活動の疑い

チェルシーバラック跡地問題、セントポール寺院の隣に計画されるヌーベル設計のOne New Changeなどの建築家選定において、チャールズ皇太子の財団、Prince's Foundation for Built Environmentが建設関係のチャリティー財団の枠を超え、私的なロビー活動団体として動いているのではという疑いが持ち上がり、このたびCharity Commissionの捜査を受けたという記事がタイムズ紙に掲載されました。

9月15日付けTimesのPrince of Wales accused of using charity as architecture lobby firmという記事、他にも9月14日付けのBD紙がPrince's Foundation probed over lobbying accusationという記事を掲載しています。

まずTimesの記事ですが、「登録チャリティー団体の枠を超え、計画決定に影響を及ぼそうとしたのではという疑惑が高まる中、チャリティー委員会(1853年公益信託法によりチャリティの監督を目的として設立された150年以上の歴史を持つ独立した行政機関:詳しくは公益法人関連用語集を参照のこと)はPrince's Foundation for the Built Environmentに皇太子との関係に関し説明を求めた。反君主政治団体のRepublicは皇太子が「個人的な趣味」を押し付けるため、皇太子の団体を利用したとチャリティー委員会に苦情を申し立てた。現在委員会は財団に、皇太子との関係、公益におけるチャリティー目標促進を行うにあたり理事会における意思決定や活動について説明を行うよう命令を下した」とあります。

BD誌の内容もTimes紙と似たようなものですが「皇太子は民主的なプランニングプロセスを侵害し、開業者に自分の好む建築家を雇用するよう仕向けるため、巧妙にチャリティーを利用している」と批判したとあります。

当然のことながら財団理事長のDittmar氏は根も葉もない批判だと一蹴しています。

このブログでもたびたびお伝えしていたチェルシー再開発に加え、不成功でしたがケンジントン宮殿でもチャールズ皇太子の介入が伝えられていました。最近ではナショナルトラストが本部建物(1450万ポンド)の設計をもっと環境に配慮した持続可能性の高いものに変更しなければ、会長を辞任すると脅した(threatenedとあります)という記事が流れました。Prince Charles's architectural battles continue with threat over National Trust HQ design

個人的にチャールズ皇太子の10原則や時の試練を経てきた建築物から学ぶべきだとする意見は傾聴に値すると思いますが、報道されていない経緯はあるのでしょうけどナショナルトラストのケース、辞めると脅すのは少しいただけないように感じます。
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by fukimison | 2009-09-15 11:37 | つれづれ  

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