カタール、ベトナムに投資

カタール王族が所有する投資会社Qatar Diar社は以前からお伝えしているロンドン・チェルシー再開発(チャールズ皇太子vsリチャードロジャース)やロンドンブリッジシャッド(テムズ川南岸の再開発で建設される超高層ビル・完成後は欧州No.1の高さとなる予定)の事業者で、同社が6億ポンド(10億ドル)の投資ファンドについてベトナム政府と協議中というのが本日の話題です。

9月30日付けのBuilding誌はQatari Diar plans push into Vietnamというタイトルでこの件を報道しています。

その前にこのQatar Diar社ですが、年間資産運用額420億ドル(4兆2000億ですね)で、カタールや英国の他、フランス、イタリア、オマーン、モロッコ、エジプト、シリア、スーダン、セイシェルといった各国で不動産を持っていますし、モナコのカジノの株もあるらしい。

なんでもベトナムの使節団とQatar Diar社は同社の旗艦プロジェクトであるドーハの北に建設中のLusail(35平方kmの都市開発で総工費は55億ドル)で会談を行ったそうです。2009年3月カタールとベトナム政府は、農業や観光を主対象とする10億ドルのファンド組成について会談しています。また2008年建設コンサルタントのDavis Langdon社はベトナムを、2007-2010年に建設プロジェクト支出が7.5%増加するとして、建設市場の拡大が予想される国別リストで4位に付けています。2007年には36億ドルが建設に投資され、現在も南部海岸にあるPhu Quoc島(ベトナム最大の島)の空港建設などが工事中だ。

そこでベトナム外務省のサイトを探すとNew prospects for long-term cooperation with Qatar, Kuwait というリリースが3月に出ています。このリリースによれば、カタールとクウェート政府はエネルギー、食糧保障を目的としたパートナーシップ設立に同意、またベトナムは両国の食糧生産需要を満たすため農業協力の取り決めに調印。さらに両国はベトナムの石油化学産業、特に石油と天然ガスの探査と開拓に協力とあります。またカタールはベトナム製品紹介のため、首都に貿易ビル建設用地を提供するとともに、カタール・ベトナム共同投資ファンド(当初資金10億ドル)を設立すると発表したとあります。

ベトナムと中東湾岸諸国、中国のアフリカ接近、なかなかです。
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by fukimison | 2009-10-02 11:37 | 動向  

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