トルコ 世界最大の免震空港開港へ

先日英国からDVDが届きました。これは今年の夏のBBCヒット作Saving Britain's Pastという7回シリーズをDVDにしたもので、Tom Dyckhoffという若手建築批評家(日本でいえば五十嵐太郎さん的な方と想像)が歴史建造物や景観保護が直面する問題を語るというもの。歴史的変遷、それに係った人々(行政・近隣住民・一般の声)や当時の政治・経済状態を丁寧に説明し、こういう番組が普通に製作される英国がうらやましいかぎりです。しかし問題提起であり結論がないのが物足りなくもあり、BBCという公共放送の立場からしたら当然とも感じています。

さておき本日はトルコ・イスタンブールに開港した世界最大の免震空港の紹介です。11月9日付けのKHLはEarthquake resistant airport opens in Turkey と題して伝えています。プロジェクトコンサルタントのArup社は「イスタンブールのSabiha Gökçen 国際空港は世界最大のseismically-isolated (免震)建築物だ」としています。
「この空港はArup社の空港プランニングと技術チームが建築家のDogan Tekeli Sami Sisa Mimarlik Ofisiや請負業者のLimak-GMR JVと協働で18ヶ月を費やし建設したものであり、米国の建築基準を超える耐震安全技術を使用している。世界でもこの規模の建造物としては技術的に最も素晴しい建造物だ」
同社は地震波エネルギーを緩和し拡散する一助として、20万平米のビルに対し地盤面に300の免震アイソレーターを使用した。広範な試験や地震シミュレーションを利用し、このビルがマグニチュード7.5から8.0の地震にも耐えうるとしている。

新国際空港には駐車場ビル(多層階)、エアポートホテル(3階建て)、VIPエリア、400平米の会議センター、レストラン、カフェ、欧州で2番目の規模を誇る免税ショップエリアが併設されています。またArup社の空港プランナーは年間3000万人超の利用者にも対応できるような長期マスタープランを作成している。

トルコは地震多発国であり10月30日付けのHSNWは「米地質調査所によれば1999年のKocaeli地震で17000人が死亡、50000人が負傷、27000棟のビルが倒壊、500000人が家を失い、不動産被害額は30億から65億ドルと見積もられる」と伝えています。

それにしても18ヶ月で20万平米のビル、しかも免震を建設してしまうというのがすごいなぁ。
空港のサイトはこちら
技術情報は充実しているようですが、肝心の空港レイアウトが見つからないのが残念です。
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by fukimison | 2009-11-10 11:19 | プロジェクト  

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