台湾 高速鉄道を国営化?

経営の行き詰った日航をどうするのか?政府が保証する代わりに厚生年金の減額をなど、新聞をにぎわせています。米国がGMに対してとった手法は日本では使えないのだろうか?

そんなことを考えていたらお隣の台湾でも似たようなことが起きていました。11月11日付けの中国日報(China Daily)はGovt takes control of THSRC as majority stakeholderとして「15人で構成される台湾高速鉄路の役員のうち9人を政府系役員がしめ、赤字に苦しむ同社を政府管理下においたことを伝えています。

臨時株主総会が行われた結果新システムは3人の独立役員を含め15人の理事と2名の監督官で構成され、役員会は計17名となりうち10名が現職者です。

新たに加わった役員は国営会社の中国製鉄(China Steel Corp)や行政院国家開発基金管理委員会(National Development Fund)の出身者です(この場合は天下りと言わないのだろうか?)

これに先立ち11月10日のTaiwan NewsはForeign executives' resignation to affect THSRC skills transferと題した記事でTHSRCの問題の一部に高額給与を受ける外国人役員の退職について伝えています。

内容は会社が赤字なのに高額の給与を受け取っている外国人社員が地元メディアから「肥った猫(fat cat)」と非難されたことで次々と退職しており、これにより修理や維持管理に関する技術移転に支障がでるのではないかと懸念されるというものです。

国際的に見て高速鉄道運営のエキスパートは引っ張りだこで、THSRCに退職届を出した外国人エキスパートは平均して3つぐらい外国からオファーがあり、その給与はTHSRCの1.5から2倍とあります。一方鉄道建設中は同社の3分の1を占めていた外国人社員は2008年に3.7%、2009年9月に2.6%そして現在は約80人程度だそうです。

台湾高速鉄路(THSRC)は台湾北部の台北と南部の高雄間(345km)を2時間で結ぶ高速鉄道で、THSRCが政府とのBOT(建設・運営・譲渡)契約で建設したものの、2007年1月の営業開始以来ずーっと赤字経営が続いていますし、記事は「2009年6月時点で累積赤字は払い込み資本金1053億台湾ドルの約66%にあたる700億台湾ドル(21億6000万米ドル)を越え、全債務は4000億台湾ドルに達した」と伝えています。

確か欧州のTGVと日本の新幹線とどちらを採用するかでおおいに揉め、信号システムは欧州、車体は日本、建設は韓国企業だったと思います。このあたりも赤字がつみあがる原因となっています。
[PR]

by fukimison | 2009-11-11 11:21 | 動向  

<< 米沖合い風力発電開発レポート トルコ 世界最大の免震空港開港へ >>