米沖合い風力発電開発レポート

オバマ米大統領の訪日を控え、街角や駅改札口で警官の姿が目立つようになりました。久しぶりに米国の環境関連の記事を選んで見ました。
これは11月11日付けのEnergy CentralにReport Charts Path for U.S. Offshore Wind Power Development として報じられていたもので、The U.S. Offshore Wind Collaborative(米国沖合い風力発電協会)による報告書「U.S. Offshore Wind Energy: A Path Forward」を解説したものです。

米エネルギー省によれば米国沖合いは90万メガワットの発電能力があるとされています。(1メガワットは1000キロワットで、黒四ダムの発電量は33万5000キロワットです)

10月末、米沿岸風力発電協会は"U.S. Offshore Wind Energy: A Path Forward" と題された報告書を発表し、その中で米国の沖合い風力発電開発を育成するため政府機関、大学および事業者間を調整する行動施策を求めた。この公道施策ですが「ウェッブベースの情報交換センターの設立、米国や欧州の風力発電関係者および沖合い風力発電に関心を持つ米州当局者間による会議の開催、沖合い風力発電に関する社会的な信任や投資家の信頼を育てるリーダーシップの準備などが挙げられています。
米国で開発・計画中の沖合い風力発電としてマサチューセッツ州ケープコッドの沖合い4.7マイルに468メガワットの施設を建設するCape Wind Project、デラウェア州で200メガワットのプロジェクトがあり、メリーランド州では沖合い風力発電開発に向け新しい施策が始まったところです。
この中で面白いのが大学による風力発電施設開発で、「近頃ノースカロライナ大学はOuter Banksの沖合い約7-10マイルのPamlico Soundに3基の実証用タービンの建設を発表した」とある部分です。費用やこれに係る労力を考えると単なる実証実験施設の域を超えていますね。

五大湖エリアでは2008年ミシガン州立大学のLand Policy Institute はミシガン州の沿岸で322ギガワットが発電可能だとした報告書を発表しています。また2009年9月にMichigan Great Lakes Wind Councilは、五大湖低地にある州所有の土地(587平方マイル)は風力発電開発に最適であり、この開発促進に向け法制や規則の修正が必要だとミシガン州知事に具申しています。一方オハイオをベースにしたGreat Lakes Energy Development Task Forceはエリー湖における風力施設のフィージビリティー調査を発表しています。このレポートはCase Western Reserve Universityの協力のもと作成されており、湖畔から3-5マイルの地点に20メガワットのパイロットプロジェクト(9200万ドル)が適しているとしています。

こういう記事を読むと風力発電がメジャーになってきたなぁ、いろいろな事例から学び、事業として成り立つようになってきたのだなぁと感じます。
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by fukimison | 2009-11-12 15:47  

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