英、影の内閣がPFI批判

民主党政権による事業仕分けが新聞紙上を賑わしています。これでふと考えたのですが、PFI(Private Finance Initiative)とは何か?もう一度始めから調べてみようと思い、まず自治体PFI推進センターの定義を見てみました。
PFI(Private Finance Initiative)は、1980年代後半のイギリスにおいて、民間資金やノウハウ等を活用して公共施設を整備したり、公共サービスを提供するために導入された手法です。(以下略・詳しくはこちら)問題はこの先にある「仕組み」でPFIセンターは「PFI事業では、民間企業がPFI事業を行う主体になり、自ら資金を調達して施設の設計・建設から維持管理・運営までのサービスを提供することになります。行政は、提供されるサービスの内容や水準を決定し、サービス内容の水準を保つための監視等を行うことになります。」と記しています。

このPFI発祥の地英国で保守党影の内閣によるPFI批判が新聞を賑わしています。11月15日のテレグラフ紙はGeorge Osborne says Conservatives would replace PFI とそして同日ガーディアン紙もWe'll bring a new model PFI, vows George Osborneと題した記事を掲載しています。

これらによると「批判の多い労働党のPFIを廃止し、学校や病院といった主要インフラプロジェクトの資金調達を別の手法に変える計画だと保守党の影の内閣で大蔵大臣を務めるオズボーン氏はのべた」があらましです。

建設専門紙のNCE誌11月16日号もConservatives to scrap PFI 'liability'としてこれを伝えています。同誌は「影の大蔵大臣オスボーン氏はPFIはもともと保守党政権下で発達したものであり、新労働党で受け入れられたが、透明性に欠けその上リスクの転嫁が充分に民間部門へ移転されていないとオブザーバー紙に述べた」とあります。

オズボーン氏は「我々は民間部門が事業を成し遂げられない時にリスクが民間部門に転嫁されたと見せかけず、また成し遂げられる時はリスクが民間部門に本当に転嫁される新しいシステムが必要だ」と述べています。
さらに同氏は「単に負債をバランスシートから切り離しておくために利用され、PFIを傷付ける歪んだインセンティブを排除するため、第1段階ですべきことは透明な会計だ。」と続けています。

支出を賄うための借入(これは普通国債に積み増しされるものだが)は、そのかわり民間機関へ転嫁される。しかしこの手法は「オフバランスシート会計」として批判されてきた。

ガーディアンの記事によれば「12年の労働党政権下で640超のPFI契約が結ばれ、これにより納税者は総計2060億ポンドの返金を余儀なくされている。これらの資金で民間企業は学校、病院、橋梁、道路を建設するだけでなく、30年もにわたり管理を行う」とあります。
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by fukimison | 2009-11-17 11:35 | 動向  

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