ビルの高さの測り方

本日はトリビアですが、少しばかり考えされらた記事の紹介です。

まず11月18日付けの英建築専門誌NCEはDefinition of "world's tallest building" updatedと題し、近年超・超高層ビルが建設相次いで建設されたことを受け、The Council on Tall Buildings and Urban Habitat (CTBUH)が世界で最も高いビルの定義を更新したと伝えています。

世界高層ビル協会(The Council on Tall Buildings and Urban Habitat)ですが、2008年に優秀高層ビル賞を受賞した森ビルのプレスリリースによれば、同協会は「高層ビルの企画、設計、建設、運営に携わる専門家間の交流促進を目的として、1969年にアメリカで設立された非営利団体です。同協会では2002年より世界中から優れた高層ビルの設計者を、また2007年より世界中の優れた高層建築を選んで表彰を行っています」とありました。

ビルの高さは「どこから測るか」でだいぶ変わってきます。今までのCTBUH定義によれば「高さは正面玄関(メイン・エントランス)外側の歩道(sidewalk)から計る」としていました。新しい基準は「高さは最も低く、主要であり、オープンエア、歩行者に向けた入り口から測る」と記され、このことは異なる階層に複数の別目的の入り口がある複合利用の高層ビルが建設されることが増えていることを考慮にいれていると同時に、昔は建設されなかった都心部、または郊外に建設されるビルをも対応しているという論評です。

この新基準を当てはめると今までの高層ビルランキングは微妙に変化し、その良い例が最近完成したシカゴのTrump International Hotel & Towersで、27フィートが加えられることで今まで世界6位だった上海のJin Mao Tower を抜くのだそうです。

新しい基準はCTBUH Criteria for Defining and Measuring Tall Buildings をご参照ください。図解・ビルの名前入りで面白いです。

もう1つ、考えさせられた記事に11月17日付けBD誌のArchitects should resign from bad schemes, says Cabe chairmanがあります。
内容はタイトル通りで、建築都市環境委員会(CABE)の会長が退任する際のレセプションで聴衆にむけ「単に芸術的な監督の域を越える建築家が必要だ。だめなビルを建てるぐらいなら職を辞せ!」とスピーチを行い、(建築家・都市計画家に)覚悟を迫ったというものです。
さらに「政府は公共建築への投資を継続する必要があり、そしてこれが将来のバネとして公共建築の質の向上に利用されなければならない」と述べたとあります。

このCABEという組織については国交省の説明をご参照いただくとし、日本の建築家協会もこのCABEに似た組織J-CABE を設立しようとしています。
設立の暁にはぜひ、このような態度(覚悟)で臨んでいただきたい。

私事ですが、明日から10日ほどお休みをいただき、次は12月2日を予定しています。
[PR]

by fukimison | 2009-11-19 10:50 | つれづれ  

<< 沈むドバイ、登る? 中東の巨大プロジェクト >>