カタール、中東で最も素晴しいタワービル

11月19日、ブルジュドバイの完成により高層ビルの高さの測り方が変わったという記事をお知らせしました。この定義を出している世界高層ビル協会(The Council on Tall Buildings and Urban Habitat :CTBUH)は世界を4つの地域にわけ、その地域ごとにBest Tall Building賞を出しています。ちなみに森ビルが建設した上海の上海環球金融中心が2008年度に最優秀賞を受賞しています。
そしてカタールのTornado Towerが中東およびアフリカ地域で2009年度優秀高層ビル賞を受賞したとのニュースが12月16日付けのBuilding誌にTornado Tower named Best Tall Building in Middle Eastとして、また中東の建設情報誌MENAにもTornado Tower: The 'Best Tall Building' in the Middle Eastとして出ています。

MENAによれば「ドーハに建設された高さ200m・52階建てのTornado Towerは、敷地の最適化、資材の革新的利用、省エネ、排気および水消費量の削減を介して自然環境への影響を最小にするよう設計されている」そうです。CTBUHは高層ビルの設計、建設、開発について主導的機関であり、プロジェクトを「高層ビルの向上に貢献し、斬新なアイディアと革新的なプロセスをもたらした」と称しているそうです。

この外見にあります。MENAにあるYou Tubeの画像をご覧になるのが一番ですが、Tornado Towerの特徴は50ものサイズにおよぶ6000枚の施釉パネルが設置された30,000m2の結合カーテンウォールにあります。Wicona製結合ファサードは視界部分用に34mm反射ガラスとフロア間でビル構造を遮蔽する不透明なグレーズが組み込まれており、このパネルは外装のスチール格子を支える役目も果たしているそうです。表面構造が重要な建築上の特徴であり、鉄骨が接合するポイントに設置された照明システム(35000色で構成される照明コンビネーション)は夜間に建物の形を効果的に見せています。台形のパネルとそれらが集まって作り出される角度が、このビルが持つ特徴的なカーブと「砂嵐のつむじ風」現す双曲面の形状をもたらしているのだそうです。

技術的に素晴しいのでしょう。でも美しいかというと少し疑問があります。
それよりも中東地域でグリーンビルの動きが出てきたことに注目すべきでしょう。
COP15で本当の発展途上国と世界最大の外貨準備高を誇る中国が一緒になる。中国は上海の長江デルタで行われているDangtanのようなEco-City実験を行っているかと思うと、石炭火力発電やこれからどうするのだろうと思う山峡ダム、このあたりドバイと似通っているような気もするのですが、ともかく、マスダールにしても次の一手を模索しているように感じます。
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by fukimison | 2009-12-18 12:18 | 景観  

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