スター建築家事務所にもリストラ風

2008年秋のリーマンショック以降、スター建築家の事務所にリストラの風が吹くという記事を2009年2月にお知らせしました。例えばノーマン・フォスターの事務所は350人も削減されましたし、その後の記事で米国の大手建築事務所も10%程度の人員削減を行う計画が出ているとお伝えしました。

そして12月、暮れも押し迫り2009年の総括記事が出る中、12月18日付け英Building誌は
Top global architects lose 10% of staff in 2009というタイトルで「過去1年間に世界の大型建築事務所上位100社が雇用する建築家数は3200超減少し、落ち込みは加速化している」と伝えています。

昨年の調査で上位100事務所全体で30,613人の建築士を雇用であったのが、今年は10.7%減の27,364名であり、この下落数はこの3年で最大のものとなったとあります。記事の中で目を引くのが世界5位の事務所であるHOKの役員の談話です。「たった10%という数字で驚いている。業界全体でみるともっと酷い数字なると想像する。それよりもこれから社会にでてくる建築・工学部専攻の学生が職を得られず、レストランで働いたり、他の業界に就職したりすることになろう。職場を用意できないことが2-3年後、ある程度の仕事を任せられる若手がいないという事態が生まれるのではと懸念している」とあります。

BD誌の2009年版レポートによれば雇用数で見た世界上位5社は1位日建設計、2位Aedas、3位Gensler、4位HOKおよびRMJM

最高益が予想されるのはイスタンブールを本拠とするTabanlioglu Architects

48%が2010年に伸びを、42%が停滞、9%が減少を予想

減少しているものの、以前として北米が最も収益の上がる場所であり、上位10事務所のfee incomeは約20億ポンド

2010年に最も伸びを見せる地域として事務所の53%が中国をあげ、ついでインドがランクインしている。

なんだかすごいなぁ。大型の事務所は年単位のプロジェクトにかかっており短期的な小回りが効かないのがネック。2-3年後に人員構造に問題が出るだろうと解っているのに経済的な問題から是正できそうも無いでいるというのがコワイナァ
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by fukimison | 2009-12-21 15:25 | つれづれ  

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