super-prime crisis

インフラと景観をトピックにするブログですが、どうしても避けて通れないのはこれを裏打ちする経済。2008年秋のリーマンショックの原因となったのはサブプライムショック、ということで今までたびたび中東の建設市場や世界各地の不動産情報をお伝えしてきました。

本日の記事ですが、少しづつ囁かれていたいたことがだんだん波紋が広がり現実味を帯びてきたということでご紹介です。(これを紹介することでさらに波紋が広がるのが良いことなのか?悩むところですが、、、、)

まず2009年12月17日付けのBusiness WeekがLuxury Homeowners in U.S. Use 'Short Sales' as Defaults Riseという記事を掲載しました。「金持ちは以前ほど金持ちでなくなった」というコメントと共に「9月の時点で90日以上の遅滞に陥っているローンの割合を見ると23万ドル以下は6.3%、米全ローンは7.4%であるのに比して、100万ドル超のローンでは約12%に達している(2008年の同月では4.7%)」という驚くべき数字が出ています。

そして12月18日付けのWSJはMore Wealthy Default on Their Mansionsという記事でBusiness Weekの記事を伝えています。この記事では「100万ドルを越えるローンの総数は114,000」とあり、これの約12%が遅延かぁと唸ってしまいます。「さらに記事は100万ドルのローンが組める人の多くがこの返済に耐えられるほど金持ちでないか、組むべきでない人であり、どちらにしてもさらに高額物件が破綻するに従い、それらのショートセール(借金の返済に困った人が債権者と交渉の上、担保物権を売却して売り上げを債権者に渡し、その額では全額返済にならないがそれで了承してもらう取引)がより一般的に成り始めるだろう」とあり、優良債の破綻がひたひたと押し寄せている気分になります。

サブプライムショックはプライムという言葉があるから良いように響きますが、ようするに劣後債ですから破綻の確率は高かった。今回は100万ドル超のローンが組める人に焦げ付きが出ているということで、影響はもっと深刻でしょう。リーマンショックで職を失った金融関係者が次ぎの職を見付けられず自宅を手放すというのはあるでしょうけど、ゴールドマンが最高益を揚げたとか、Citiは政府融資を返済したという最近のニュースからするとどうなんでしょうね?

そうしたらありました10月7日付けのforbesのMortgage Crisis Shuffles Toward Fancier Neighborhoodsに「今後3年で1180億ドルの"jumbo" mortgages(借入額が大きく、政府系金融機関の保証がつかない)の金利が固定から変動金利へシフトする」(Credit Suisse First Bostonのグラフ、素晴しい!)とありました。富裕層の多くはoption-ARM(変動金利型住宅ローンやAlt-Aに入っているそうですし、これもサブプライムのようにローン審査に収入の証拠が無くても、または少しだけでOKであり、最初の5年は返済が安く押さえられているのだそうです。そして問題は「これらローンで少なくとも3540億ドルのリセットが真近に迫っている」ことにあります。いままでは住宅価格の上昇があったことで借り換えができたのが果たしてどうなるのか?対岸の火事で終わらないのが嫌ですね。
[PR]

by fukimison | 2009-12-24 11:44 | 動向  

<< super-prime cri... 最近のチャールズ皇太子 >>