香港、86億ドルの高速鉄道建設予算承認

暖冬という予想はどこへやら、寒い週末でした。
欧州では寒波で滑り止めの岩塩が引っ張りだこという日本とはちょっと違ったニュースが流れています。

久しぶりに環境系のニュースをと考えたのですが、でもインフラ、しかもアジア圏ということで1月16日にBloombergが流したHong Kong Accepts $8.6 Billion China Rail Link Budget をチョイス。

この記事は「香港政庁は中国の高速鉄道もと連絡する鉄道路線建設に向けたプロジェクト予算86億ドルを承認した」というものです。

財務委員会の議長Lau氏によれば、プロジェクト費用が高額なこと、建設により新界(New Territories)で立ち退きを余儀なくされる住宅が多数に上ることなどから、2回も審議が遅れたが、最終的に31対21で可決された。この鉄道プロジェクトは2015年までに香港を中国の鉄道網に組み込むもので、香港政府が掲げる経済活性を目的とした10のインフラプロジェクトの1つだそうです。

しかし高額な費用や立ち退き問題で、プロジェクトの審議が2回も遅れたとあるように、議会の外では1万人が抗議活動を行ったとあります。
これについては1月16日付けのEarthTimesもHong Kong approves multi-billion dollar rail link to Chinaとした記事で「約8000人がキロあたりの建設費が世界で最も高額となる鉄道プロジェクトに 反対し、プラカードを掲げシュプレヒコールを繰り返した」とあります。

その建設費ですがMRTが建設し、工費は1kmあたり25.7億香港ドル(1香港ドルは11.69円)だそうです。この高速鉄道は時速350kmで運行され、北京・香港間を8時間で結ぶとしています。

1月16日付けのAsian News NetworkのHong Kong rail link sparks protestsによれば、広州・深圳・香港連絡鉄道は将来は中国の高速鉄道網の一部となるもので、香港・広州間を現在の半分の48分で結ぶとあります。
反対派は27もの動議を提出し、審議を長引かせ時間切れに追い込もうとしたが、最終的に可決されたとあります。

反対派のコメントは適切な住民説明がなされていない、立ち退きが求められる用地が広すぎるなどであり、賛成派は調査やアセスメントに10年を費やしており、この建設で職場の創造、経済活性、観光誘致などが行えるとしています。

何故か、こういう大型プロジェクトに対する賛否の構図ですが、いつもどこも同じように見えます。
もっと別の形・手段で解決することはできないのかしらとつい思ってしまいます。
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by fukimison | 2010-01-18 12:13 | 公共財  

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