ドイツ高速列車ICE、ドーバー海峡を渡るか?

つい記事の多さから橋梁やビルといった建築物についての記事紹介が多くなり勝ちですが、本日は珍しく鉄道ものです。

これは2010年2月3日付けFT紙がGermany leads high-speed challenge to Eurostarと題して報じたもので、簡単に言えば、現在ドーバー海峡トンネルを管理している機関が安全規則の見直しを行っていることから、これが改定されれば、ドイツのICEを含めた欧州の高速列車のロンドン乗り入れが可能になるというものです。

ドーバー海峡を渡るユーロスターはロンドンからパリを経由しブリュッセルを結ぶもので、それがドイツへもいけるとなったらそれは便利でしょう。記事もドイツ国有鉄道(Deutsche Bahn)の役員がケルン・ブリュッセル・ロンドンのルートが出来たら、おそらく年間100万人が利用するドル箱路線になるだろうとのコメントを載せています。

しかし課題も多く、その最大のものが列車の改造で、ドーバー海峡を渡る列車は約400mの列車編成が求められるのに対し、多くの高速鉄道列車は200mであることだとあります。その理由は緊急用サービストンネルへの非常口が375m間隔で設けられているからだそうです。

記事は列車の改造ですが、動力車(Power car:機関車)よりもドイツ国鉄のICE3やアルストムの新型AGVといった床下にモーターを設置する方式が適当だろうとしています。

ドーバー海峡にトンネルと通す、これでTBMが発達したりとインフラ的には面白いものだと思いますが、このトンネルを運営するユーロトンネル社は2006年に破綻、再建を目指すもなかなか上手く行かない、そのうえユーロスター列車自体も2009年末にトンネル内に10時間以上も立ち往生したという事故の記憶が新しい。少し調べるとDB assault forces Eurostar reformという記事が2009年8月にあったりして、英・仏・独の思惑うごめくといったもののようです。
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by fukimison | 2010-02-04 11:43  

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