アブダビ投資庁、ガトウィック空港を買収

本日の記事はUAEのアブダビと英国、2国間の買収記事です。

ガトウィックはロンドンにある空港です。ロンドンの空港というとヒースローを思い浮かべますが、wikiによれば英国でヒースローについで乗降客の多い空港です。1986年にイギリス空港公団が民営化し、現在はイギリス空港公社(BAA)の所有する空港となっています。

民営化と買収、2年ほど前に日本を騒がした外資(オーストラリアの投資銀行・マッコーリ)による羽田空港株買収問題を思い出します。この時日本で渦巻いた意見は経済産業研究所のものとダイヤモンド社のものがその代表といえるでしょう。

では英国はというと、2月5日付けBuisinessWeekはAbu Dhabi Fund Buys Stake in London Gatwick Airportとして伝えています。

「空港会社の株を外資が買収する」という事実が過去にあったせいか、淡々と事実を伝えています。

記事によるとガトウィック空港の株ですが、2009年12月にGlobal Infrastructure Partners(GIP)というニューヨークを本拠とする非公開投資会社が購入しており、今回アブダビ投資庁が購入しても、GIP社が過半数を握り所有権を保持し続けるとあります。

じゃあ、GIPはどこから株を買ったかというとスペインの建設企業Grupo Ferrovial SA’s からで24億ドルで購入しています。この時防衛問題だ、安全保障はという批判は無かったのかというと、逆で記事は独占禁止規制による批判(1企業が英国にある主要空港全てを管理運営するのは寡占である)の中、売買は成立したと伝えています。

今回のアブダビですが、15%を約く1億2500万ポンド(1億9640万ドル)で購入、さらにGIPは2月2日に12%を韓国最大の投資家であり、世界第5位の年金基金のNational Pension Serviceに1800億ウォン(約1億5400万ドル)で売却しています。

もう少し別の角度と思いロイターを見るとAbu Dhabi wealth fund buys into Gatwick Airportとした記事がり、それによるとGIPはCredit SuisseとGeneral Electric が設立したインフラファンドで資金は56億4000万ドルとあります。

流れを整理するとガトウィックを運営するBAA(イギリス空港公社)の大株主はスペインのFerrovialであり、そこから米資本のGIPがガトウィック株を買いうけ、うち10%とか15%のマイナーな株数を韓国とアブダビに売却したということです。

すべては2006年にヒースローやガトウィックを所有するBAAがスペインの建設コングロマリットのFerrovialに買収されたことに始まっています。これについては2006年6月のガーディアン紙Ferrovial lands BAA with final offer of £10.3bnをご覧ください。103億ポンドは2兆円超です。

スペイン、UAE、そして韓国ですか! 安全保障も防衛もないですね。
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by fukimison | 2010-02-10 12:34 | 動向  

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