欧州の鉄道事情

先日東欧鉄道事情と題してロシア・フィンランド間の高速鉄道建設計画やブルガリア、ポーランドの様子などをお伝えしましたし、ドイツの高速列車が英国へ乗り入れるか?といった記事の紹介をしてきました。

本日はまずRussian Railwaysから3月16日付けのPresident Medvedev signs decree "On Measures to organise High-Speed Rail Transport in Russia".をお知らせします。

メドヴェージェフ大統領はロシアの高速鉄道網に向けた対策を命じており、その内容は必要な人員の訓練はもとより、高速鉄道への提言、保安基準、予算措置さらには枠外予算の求めといったものでだそうです。命令書によればRussian Railwaysが唯一の調達者であり、Russian Railwaysが国家になり代わり高速鉄道インフラ設置の役目をになうだろうとしています。

さらに記事はRussian RailwaysのVladimir Yakunin社長がメドヴェージェフ大統領に2009年12月に開通したモスクワ・サンクトペテルブルグ間の高速鉄道が90-100%の利用状況だと報告したとあります。

最近欧州は高速鉄道建設に向けた動きが活発化していますし、この記事の書き方をみるとロシアもその波に遅れまいとしているかに感じます。

それよりも本当の話なのかよくわからないのですが、少なくとも複数箇所で流れている記事に中国が英国と結ぶ高速鉄道の建設を計画しているというのがあります。
Physorg.comが3月17日に掲載したChina planning high-speed rail networks to Asia, Europe and UKという記事がそれです。

記事は中国は今後10年で時速320km超で走行する高速列車網を欧州、英国、アジア、インド間に建設する計画だとしています。中国の鉄道コンサルタントと 中国工程院(Chinese Academy of Engineering)の談話という形になっていますが、その内容は「この計画は3つのネットワークで構成されており、1つはチャネルトンネルを経由してロンドンと北京を接続する。その後シンガポールへと至るものだ。2つ目のルートはマレーシア、ビルマ、ベトナムおよびタイへ至る、3つ目は中国をロシア、ドイツ、そして欧州鉄道網と結ぶものだ」

既にこのプロジェクトに係る17カ国と協議を始めているとコンサルタント氏は語ったとあります。さらにコンサルタント氏は「最初、このアイディアは他国、はっきりいえばインドからでたもので、同国は高速鉄道の建設を希望しており、中国の経験と技術の移転を願っていた」とあります。中国は急速に鉄道網を拡大しており、今後5年間にほぼ30,500kmの鉄道路線を敷設し、主要都市間を高速鉄道で結ぶ計画です。

稀有壮大な計画で楽しいのですが、資金調達や建設費用といった数字が全く出てこないことや、鉄道を軌道に乗せるのに必須の貨物輸送は、コスト的に海運に負ける現状を考えると一般人は難問山積みに感じます。しかし難問山積みに考えない人がいるから、三峡ダムや万里の長城といった巨大プロジェクトが形になるわけで、中国人の稀有壮大さに期待しましょう。
(しかし、利便よりも弊害の方が大きいようなカンジがします)
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by fukimison | 2010-03-18 11:00  

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