ドバイワールド、債務返済に8年

たびたびドバイの動向をお伝えしてきました。
日本からは遠いUAEのことですがドバイショックの直後に三菱UFJkから出されたリリースはアブダビ頼みというトーンでしたが、その後、同行も債権者団に参加の意向というニュースが流れ、遠い世界の話ではないというのが実感されました。

その後いろいろなニュースが流れ、3月21日付けのTimes OnlineはDubai World wants eight years to pay debtsとして、方向性が見えてきたという報道を行っています。

この記事を読んでQE2は英国所有ではなく、またZEDなど東京でも評判を呼んでいるシルク・ドゥ・ソレイユはカナダのエンターテイメント集団ではなく、大元はドバイワールドだったと始めて知りました。

それはさておき、記事はドバイの国営企業であるドバイワールドは債権団に220億ドルの債務返済に8年超までの時間を求めたという記述で始まっています。そしてドバイワールドは、繰り延べが認められれば全額の返済が可能だと約束したと続きます。

2009年、260億ドルstanstillを申し入れた際、これの影響を受ける債権銀行は英国の王立スコットランド、スタンダード・チャータード、HSBCやロイズを含め100行あまり。
リーマショックで少なからず痛手を受けている銀行団はワールドに貸し込んだ資金の6割程度の回収しか見込めないとの話しも出て、相当ヒヤヒヤしたと想像します。

ワールド、債権団の両者はこの間の金利についての交渉を詰める必要がありますし、1月に100億ドルの緊急支援を行なったアブダビが更なる財政支援を勤めることについての協議が行われることでしょう。

これを伝えるBloombergも「ワールドは銀行団に対し、それぞれの貸付状況に応じて5年から8年の返済期間の提示を行うだろう」としています。

ドバイの担当者は資金調達のためワールドの主要な資産を安売りするつもりは無いと述べたと報じられています。しかし将来のある時点でQE2やCirque du Soleilは売却に掛けられるだろうと記事は報じています。

ワールドの資産ポートフォリオにはスタンダードチャータードや英系ヘッジファンドのGLGの株式、ニューヨークのBarneys(その昔、伊勢丹が痛い目にあったあのバーニーズです)もあるとか。

ドバイはこれら優良物件を手放す気はなく、不動産価格が持ち直すまで所有し、少しでも投資資金を取り戻したいと考えているとあります。

さて、銀行団が待ってくれるでしょうか?
記事もこれら資産の購入資金は借り入れによるとしていますしね。

この激動の時代に5-8年、なかなか長いですね。
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by fukimison | 2010-03-23 14:27 | 動向  

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