人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ドバイ、UAE初のバス・タクシー専用レーン設置へ

UAEのニュースはエレベーターの停止、ショッピングセンターに併設された水族館からの水漏れ、大型プロジェクトの資金難など、マイナスのニュースが多かったのですが、本日はまっとうなニュースです。

ドバイは交通渋滞が慢性化しており、その解消のために導入されたのがドバイ・メトロです。(これは逆に設計変更に次ぐ変更で、このため建設を請け負った日系ゼネコンが大型の赤字を計上したことは記憶に新しいと思います。)しかしネットワーク化してこそ威力を発揮する鉄道も10駅程度の地下鉄ではなかなかですし、駅から降りてオフィスや家まで炎天下歩くのだろうか?エアコンの効いた自動車で移動する、しかもガソリンはただも同然であれば答えは明白。

そこで本日の記事です。3月14日付けArabian BusinessはDubai to launch bus and taxi only lanes from May 1として、ドバイの道路交通局(Roads and Transport Authority :RTA)がドバイ初のバス・タクシー専用レーンを5月1日より開始すると発表したと報じています。

最も渋滞の激しい4つの通りにこの専用レーンシステムが導入されるとあり、担当者はこの措置によりバスの到着時刻の改善、移動時間の半減、事故の減少が期待されるとしています。
さらにこれらの路線はドバイ警察はRTA担当者によりモニターされ、違反者は600ディルハムの罰金が課されるそうです。

バスレーンの総延長は5.6kmでバスのほか、警察、救急車や他の緊急車両が利用できるとあります。現在RTAは1540台のバスを119路線で運行しており、1日あたりの325000人の利用者があるそうです。

Drive Arabiaのサイトにバスレーンの写真やルート図があがっています。

欧米で渋滞解消策としてバスレーンの導入は良く見られます。3-4年前にカリフォルニアで投入された時、既存のレーンをバスレーンに転用するのではなく、駐車用レーンを転用したため、道路沿いに店を構える小売店主から大クレームがでていましたが、そのあたりドバイは気候的に丈夫なんでしょうね。

by fukimison | 2010-03-29 10:43  

<< 英コンサル Mouchel社 ... Jarvis 経営行き詰る >>