パリの超高層建設計画、不況で投資集まらず

本日から4月だというのに3月のニュースで恐縮なのですが、パリの再開発の動きと絡めての記事です。

3月19日France 24はRecession kills Paris skyscraper projectと題して、フランスの著名な建築家、ジャン・ヌーベル氏は金融危機のため資金が集まらなかったことで、パリのビジネス地区に計画中だった超高層ビル(エッフェル塔より23メートル低い程度)建設プロジェクトが中止となったと発表したと伝えました。

ジャン・ヌーベルといえば新橋・汐留にある電通本社ビルの設計家です。

そもそもはパリの西端に位置するLa Defenseは欧州最大といわれるビジネス地域で、2500社が職場を構え毎日40万人が働き、住民数は2万人であるのに、住む・働くには冷たく無機質な所だと不評であったことから再開発が計画され、2008年に超近代的なコンクリート・ガラス・スチールのシグナルタワーでヌーベルがNorman Foster やDaniel Libeskindといったスター建築家を下し、コンペを勝ち取ったのが始まりです。

2008年6月のNew York Timesの記事Jean Nouvel’s new ‘Signal Tower’ will reshape Paris skylineに模型がありますが、なかなかヌーベルしており、審査員は「エッフェル塔以降、最も重要な建築活動」とコメントしたとあります。

301m、71階建て、14万平米で、オフィス、高級ホテル、アパート、店舗及びレストランで構成されるとあるあたりがつまらない、でもartdailyにあるパースをみるとちょっとホラーっぽくも感じます。

工費は6億ユーロと見積もられ2013年12月に完成の予定だったのですが、主な資金提供者のMedeaグループ(スペイン)が、金融危機によるスペインの不動産市場下落が原因で離脱したのが大きかったようです。

ヌーベルがLa Defense地区に超高層の建設計画を立てたのはこれが2度目で、1度目は90年代にTower Without Endと命名された400mの超高層を計画したものの、このときは彼自身が破産して没となったとあります。

スター建築家も大変ねぇ。
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by fukimison | 2010-04-01 11:15 | プロジェクト  

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