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スウェーデン、世界最大の病院PPP

米メキシコ湾の石油流出は止らないし、普天間問題はどこへ行くのやら、明るいニュースが少ないなか本日は世界一ということで少し明るめのニュースを選んで見ました。

5月7日付けEUInfraはNew Karolinska Solna: Sweden's sustainable advanced hospitalとしてスウェーデンは科学技術や医療的に最先端を行くだけでなく、建物自体が環境配慮面で先端(LEEDのGold Certificate)を行く大学病院建設を目指すというものです。

Karolinska Solna University Hospital(NKS)はスウェーデンにおける初のPPP(官民パートナーシップ)を利用した保健・医療プロジェクトであり、建物はスウェーデンのスカンスカと英国の投資ファンドInnisfreeのコンソーシアムにより開発され、世界最大規模のPPP病院となるものです。

スカンスカ社のサイトを見るとSkanska chosen for New Karolinska Solna, Swedenとして建物完成予想図とともに概略が記されています。

NKSはスカンスカ社にとり今までで最大のプロジェクトであり、世界最大のPPP病院。さらにスウェーデンで初のPPP建造物であり、LEEDのGold certificationを目指す初のPPP病院と初づくしです。

スカンスカとInnisfreeは2040年まで新病院の資金調達、建設、運営および維持管理に責任を負い、建設費用はおよそ18億ドルであり、うちスカンスカは8470万ドルを投資するとあります。建設は夏に始まり、患者の受け入れ開始は2015年12月が予定されているそうです。
 
Tengbom architectsが設計を行い、新病院は感染の広がりを押さえ、迅速な回復を促進するといった患者主体の病院を目指すものです。さらに言えば、LEEDのGoldということは省エネが重要な課題になるわけですが、採光や換気、断熱を効果的に行うことで電力を削減するとともに、100年は利用できる建物とするため、維持管理や耐久性に優れ、また技術の進歩を取り入れやすくするため柔軟な建物とするとあります。

最初から100年は使うことを考えて建設する、
そうなのよね、資源が少ないといいながら日本はスクラップ&ビルドという一番贅沢なことをしているんですよね。

by fukimison | 2010-05-12 10:59 | プロジェクト  

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