アイルランドの不動産+α

昨日のチェルシーに続き、本日も英国方面、アイルランドの不動産記事紹介です。

私の密かな愛読コラムにTom Dyckhoff(英国の建築評論家)がタイムズ紙に寄稿するコラムがあります。その最新号が5月14日に記載されたThe future of Ireland's empty homesという記事で、リーマンショック以前、90年代GDPは約80%も伸び、ケルティック・タイガーと呼ばれたアイルランドの不動産価格は50%も下落し、何千もの新築家屋が売れずに立ち枯れ手入る、その再生の光は?といったものです。

記事中のショッキングな数字を拾ってゆくと、「最近の評価によると人口約600万のアイルランドに43万5000軒の空き家がある。2007年以来、平均不動産価格は50%下落した。大掛かりな優遇税制が投資を促進し、10万ユーロで購入し、翌週20万ユーロで売却という不動産投機が行われた」とあります。

教会とパブが点在する郊外に、なぜかアメリカ風の新築Two Family Houseの一群がある。しかも空き家。月221ユーロで閑静な住宅、優遇措置付きということは日本円で24000円弱ということで、アイルランドの田舎、良いかもしれないとそそられます。

しかし住宅が建設は→ショッピングモール→インフラの整備もとも成ったでしょうし、昔ながらのパブと教会のほかは荒れ果てた商店街が残るだけとなり、Dyckhoffいわく、toxic suburbs(焦げ付いた郊外地)状態を示しているとあります。「アイルランドにこれらの建物が必要か、または適切な場所にこれらの建物が建てられているのかどうかを誰も疑問に思わなかった」というコメントは、バブル期を経験し、その疑問は建築物を見る限り、今でも続いている日本に住むものにとって痛いものがあります。

この焦げ付いた負債をどうするのか、解体するのか?価格きり下げ?廃屋?

そこで紹介されているのが、「道路はcommunity allotmentsに(農耕をする入会地のようなもの・市民菜園)、居間にバイオマスプラントを設置、ホームレス問題は解決、財政難に喘いだ70年代のニューヨークが再生したように衰退は文化再生の糧となる」だそうです。

最後の一文、ラディカルに考えることで勝ち組よというのが良いナァ。

一方、少し古いですが4月5日のNuwire InvestorはLondon Real Estate: Weak Pound And Foreign Buyers Contribute To Price Boomという記事を掲載し、弱含みのポンドにより海外投資家がロンドンの不動産購入に乗り出し、この12ヶ月で価格は20%上昇し、2008年3月のピーク時に比して9%低いだけであり、ミニブーム状態というものです。
アナリストはこの状態はしばらく続くとしているとありますが、、、、

またロンドンの高級不動産、200万ポンド超も3%の上昇が見込まれているとあります。

でも、個人的にはゴーストタウン化した郊外をどのようにしてゆくのか?アイルランドの取り組みが気になります。
[PR]

by fukimison | 2010-05-19 10:49 | 不動産  

<< Green Cityを目指すド... チェルシー再開発その後 >>