米、ABIこの2年で最高に

Architecture Billings IndexこれはThe American Institute of Architects(米国建築家協会:AIA)が発表する指標で、非住宅建設ABI指数(建築請求指数)と訳されており、その定義は「非住宅部門(ホテル、オフィスビル、学校、病院など)の建築活動の先行指標。商業用ビルのデザインなどの請求増減を調査したもので、9―12カ月後の建築活動を示す先行指標とされる」とあります。

例えば少し古いですが2008年のロイターをみると11月の非住宅建築活動の先行指数が低下、過去最低といったように使われています。

このABIですが5月20日にAIAはArchitecture Billings Index Reaches Highest Mark in Over Two Yearsとしたプレスリリースを発表しました。

リリース文は「3ヶ月連続でABIは上昇した。ABIは建設請求と実際の建設支出との間のおよそ9から12ヶ月のラグタイムを反映するもので、建築活動の景気先行指数とされている。AIAは4月、ABIが前月の46.1から48.4に上昇したと報じた。この数値は設計作業への需要低迷が引き続いていることを示しているものの(50が分岐点でそれ以上なら上昇)、設計事務所が不況に突入した2008年1月以来の高指数だ。新規プロジェクト引き合い指数は59.6であった」とあります。

そろそろ反転し、回復期に入るのも近いというのがコメントです。

それを裏付けるかのように主要な指標が出ています。
地域平均: 北東部 (51.0), 中西部 (49.2), 南部 (46.5), 西部(44.7)
分野別指標分析: 商用/ 工業(48.5), 複合 (48.4), 学校(46.8), 集合住宅(45.8)

このプレスリリースを伝える5月19日付けArchitect誌の記事ABI News and Graphsは請求と引き合い両者の指標を4年、半年、地域、セクターに分けてグラフ化してあり、なかなか面白いです。

またロイターのU.S. architecture billings index up in April--AIAも、新プロジェクト引き合い指数が3月に6ポイント上昇し、4月も1ポイント上昇しているものの、地域的な指標で分岐となる50を超えるのは北東部だけであり、セクター別指標も全て50以下を占めていることを伝えています。

これらグラフや記事を総合すると、2011年前半から半ばに米商用不動産は底打ちするという仮説が立つことになりますが、はたしてどうなるか、神のみぞ知るです。
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by fukimison | 2010-06-01 17:15 | 動向  

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