ルーブル・アブダビ、入札を1ヵ月延期

このところどの国でもコンクリートから人へということか、大規模プロジェクトのニュースが少なくなっています。ベルルスコーニ氏が返り咲いたことで復活するかと思われたメッシーナ海峡大橋も今ひとつ聞こえて来ません。必要な橋かといわれれば、他国民であるワタクシは(夜中の急病人が本土に渡れるという利点は確かにありますが、四国と本土を結ぶ橋の不採算を考えると)良くわからないというのが正直なところです。

管首相の強い経済・強い財政・強い社会保障も良いですが、これに強い文化を加えて欲しいと思う人は多いはず。その強い文化を目指した計画の後日談を本日はお送りします。

2008年6月にルーブル・アブダビのタイトルで、中東のアブダビがルーブル美術館を誘致するという記事をお伝えしました。
詳しいことは以前の記事を読んでいただくことにして、概略はアブダビはサアディアット島(アブダビの東隣の27平方kmの島)にルーブルから美術品貸与を受け、フランスの建築家・ジャン・ヌーベル設計によるルーブルの分館を建設するというものです。

2008年の記事では2009年夏に建設は始まるとお伝えしていますが、やはり世界の金融収縮を受け延期されていたものが今年(2010年)3月・アラビアンビジネス紙はAbu Dhabi launches tender for Louvre museumとしてTourism Development & Investment Company (TDIC:観光開発投資会社) はサディアット島の旗艦プロジェクトであるルーブルアブダビの主契約入札開始を行うと発表したと伝えました。パリのルーブル、ニューヨークのグッゲンハイムの分館建設を含む270億ドルの芸術・文化プロジェクトだそうです。

それが6月23日のEmirate Businessの記事Louvre project contract award postponedは、「このプロジェクトに近い筋の話しでは、ジャン・ヌーベルが設計したル-ブル・アブダビ美術館の主契約が8月に延期された」と伝えています。さらに記事は「フランク・ゲーリーデザインによるグッゲンハイム・アブダビ美術館やフォスター設計によるZayed美術館の主契約に関する新情報も伝えられていない」と続きます。

情報筋は「8月1日に一ヶ月程度遅れるだけだ」としていると言っているとのこと。さらに「グッゲンハイムやZayed美術館はまで詳細設計の段階であろう」としているとあります。

しかしTDICの美術館担当部長は以前、「グッゲンハイム美術館は2013年12月に完工予定であり、Zayed美術館の入札も7月に行われ、同プロジェクトも2013年9月の完工を目指す」と語ったとあります。

だんだん中東の景気も上向いてきているし、1年の後半により多くの落札者発表が行われると記事は楽観的?です。

一方でTDICはランドスケープの事前資格審査申し込み受付を行っているそうです。
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by fukimison | 2010-06-28 11:23 | プロジェクト  

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