南米のインフラプロジェクトII

ウィンブルドンが終わり、ワールドカップも終盤になり、しかし大相撲が来週から始まるものの賭博問題で今ひとつ。ワールドカップが始まったばかりの頃、フランス・イタリアが早々と敗退し、南米勢が元気だったこと、アジアも50%が予選リーグを勝ち上がったのは、ユーロの凋落と新興国に軸が移りつつあることを象徴するかのようと思ったのですが、ここにきてなんだかだといっても欧州は強いことを実感です。

さりながら、南米かぁ、昨年(2009年)12月に南米で進むインフラプロジェクトと題してブラジル・サンパウロのベルトウェイプロジェクトとウルグアイの港湾プロジェクトをお伝えして以来だなぁということで南米記事の紹介です。

パナマ運河の拡幅プロジェクトは周知の事実、まずはドイツの4対0で大敗したアルゼンチンのニュースをお知らせします。7月1日付けWorld HighwaysはArgentinean highway tenders dueとして、総工費3億8700万ドルの幹線道路建設の入札を開始したと伝えています。この幹線道路はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスから西北西700kmに位置するコルドバ州の州都コルドバとその東隣の州サンタフェ州との境にあるサンフランシスコまでのもので、まずJeanmarieとSan Franciscoを結ぶ38kmの区間が入札にかけられるというものです。この記事の元を探したのですが、英字新聞で報じているものは探し出せなかったのがやはり情報格差というものでしょうか?

もう1つは7月2日付けRailway GazetteのRio - São Paulo high speed rail bidding ready to startというもので、これは今までも鉄道車両輸出組合によるブラジル高速鉄道セミナー開催の知らせなどが流れています。

これはリオデジャネイロ・サンパウロ間に建設が計画されている高速鉄道(建設および運営)の入札要綱を9日に公表するとブラジル運輸大臣が述べたという記事です。

記事の中で入札締切日は11月と見られ、国家陸運庁(ANTT)の高官は2016年末の開業を目指し2010年末の工事開始を期待していると述べたとあります。さらに記事は「この発表は6月30日に会計検査院が国家陸運長の建設予算を346億レアル(200億ドル)から4%減額し331億レアルとして認可したことによる」とあります。

その内容はというと「コンセッション契約は建設、運営および維持管理を含む」とあり、ANTT高官はこの建設に興味を持つ入札者は多いと語っているように、日本の企業連合はもとより、5月6日付けFT紙はBullet trains in Brazil: high-speed rail link delayed on the drawing boardと題した記事で欧州(フランスのAlstom、ドイツのSiemensそしてイタリアのanasaldobreda)、日本(三菱、川崎、東芝、日立)、韓国(Hyundai)そして中国はChina Railway Materialsだけでなく、胡錦濤首席自身が乗り出していると伝えています。

落札企業とブラジル政府が夫々株の3分の2と3分の1(34億レアル)を所有する新しいジョイントベンチャー企業(ETAV)を設立し、ANTTの想定ではこのETAVがプロジェクトを実施としている。

サンパウロを経由し、リオとカンピナスを約2時間で結ぶこの高速鉄道は、途中に8駅の建設が予定されています。Railway Gazette紙によればHalcrow社の調査は開通当初は年間3200万人、2044年までに1億人に乗降客は増加し、経済効果は1030億レアル、または総工事費の3倍としていますが、FT紙は沿岸のリオと内陸のカンピナスは高低差が660mあり、途中併せて130kmのトンネルと橋梁工事が必要となることから予算超過は免れないとしています。

うーん、第2のドバイ地下鉄だろうか?
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by fukimison | 2010-07-05 11:20 | プロジェクト  

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