その後の大連とドバイ

先日お伝えした中国・大連港でのパイプライン爆発と石油流出による港湾封鎖と世界の金融危機の発端ともなったドバイワールドのその後の記事を集めてみました。

まず大連の事件ですが、7月23日付けの中国日報はPort security under scrutiny after Dalian oil spillとした記事を掲載し、「この事故を契機に、7月22日港湾を監督する交通省は地方交通局に危険な化学物質を扱う全港湾の検査を8月までに実施するよう通達を出した」と伝えています。さらに記事は「通達によれば、見逃された危険を検出するため、特別チームが主要石油や化学物質を扱う港湾に派遣されるだろう。また原油、液化された化学製品や天然ガスを扱う港湾は2年毎に自主検査を行うこと、緊急対応計画の備えや緊急時訓練を行うことが義務付けられるだろう」と続いています。
また「同省は、危険物質を扱う全港湾のデーターベース構築を計画していると述べた」とあります。

気になる汚染海域ですが、「月曜日時点(7月19日)で当局による調査は約366平方kmの海洋が影響を受け、うち52平方kmが汚染され、12平方kmが「深刻な汚染」と指定された」とあります。

大連港の閉鎖は4日間で終わり7月21日に再開されていますが、7月22日付けのDalian oil supply resume as spill cleanup continues記事を見る限り原油の除去作業はまだまだ続いているようです。
流出のあったパイプラインはChina National Petroleum Corporation(中国石油天然気集団公司)が所有しているのですが、補償はCNPCがするんでしょうか?

そして何かとお騒がせのドバイ・ワールド、銀行団との債権(再建)計画は議論はどうなったのでしょうか?
7月22日付けロイターはDubai World ready to use tribunal for debt dealとして「経営難に陥った国営コングロマリットのドバイワールドは特別裁判所の利用を行うだろうと、同国で行われる主要再建団会議に先立ちこの件に詳しい情報筋は語った」と報じています。

ドバイワールドの再建144億ドルを含め、湾岸のアラブ首長国連邦は1000億ドル超の債務について協議を行っています。主要銀行団と原則合意したと伝えられていますが、あまりに金額が大きく素人でも7月22日の債務再建計画に全銀行が同意するとは思えないのですが、それはプロでも同じらしく「全73行が条項を受け入れることは無いだろう、これはtribunal(決裁機関:ドバイワールドの財務再建のため、2009年12月にドバイ政府により設立された法的機関)へ持ち込まれることに成るだろうと情報筋は語った」とロイターも伝えています。

この会合はBloomburgもDubai World Begins to Present $23.5 Billion Restructuring Plan to 70 Banksとして伝えております。こちらは5月20日に主要銀行(Royal Bank of Scotland Group Plc, Bank of Baroda, Mashreqbank PSC, ICICI Bank Ltd., Morgan Stanley, Arab Bank, National Bank of Oman and Union National Bank )と大まかな再建案が合意され、7月22日に235億ドルの債務を再編するため、約70行の銀行団へ債務再建計画を提示すると報じています。

IMFの見積りによれば、ドバイとその国営企業は109.3billion(1093億ドル)もの債務があり、うち約155億ドルが2010年に期日を迎えるのだそうです。

先は長い。
[PR]

by fukimison | 2010-07-23 11:17 | 動向  

<< 英、Community Rig... グーグルの新商売、不動産情報 >>