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英、Community Right to Build

ニュースを見ると世界中で異常気象が起きているようです。毎日暑いだけでなく、確実に個人生活にも関係してくるのを実感したのが、昨夜いただいた戻り鰹。知人からの頂き物ですが、今年は鰹に油が乗らず、やっと戻り鰹でこの程度とのコメント付きでいただきました。素人考えですが、海水温度が高く油で身固めする必要がないのではと想像。えらいことでございます。

そこで本日は環境系のニュースにしようかと思ったのですが、先週の金曜日(7月23日)に英国で都市計画法の一部改正案が発表されたことから重要性の高いこちらをチョイス。

Community and Local Governmentが発表したThe Community Right to Build案はこちらでDL可能です。

そして改正案についての説明はChoosing how to plan your community's futureをご覧ください。

「政府が導入を試みている新法案の一部として、市民が自分の居住する地域がどのように開発されるかに関し、より意見が言えるようにするものだ」とあります。

この提案についてコメントを求めると同時に、同案についてのQ&Aがあるところが日本のパブコメシステムと大きな違いでしょう。

さらにすごいのはこのページに最後に「この情報は役に立ったか?」という質問があり「とても役に立った」から「全く役に立たなかった」まで6つのボタンとより良い情報提供を行うためのコメントを記入する欄が設けられていること。たとえポーズにしても、えらいもんです。

この法案に関する記事を探したところ7月23日付けBBCにA community right to buildという記事がありました。
記事は「南イングランドの景観を破壊せずにちゃんとした住宅を提供することは、現在直面する最大の挑戦だろう」ではじまります。

この記事をざっと見たところ、担当大臣は「あるコミュニティーで生まれ育った世代がその地域に住み続けることができない。人々は彼等のコミュニティーに住み続ける権利があり、そのコミュニティーを若干広げ、大きくする権利を有するべきであろう」というものです。(つまり景観や郊外地を開発から守る指定を緩める力を地元住民に与えようとうものだと解釈)。同法の下、町は地元ハウジングトラストを結成し、住宅建設を進めるべきか決定するための住民投票を行うとあります。

これに対し記事は、「イングランドの田舎を守ろう」とする運動は「単なる住民投票より民主的に選ばれた議員による適切な住宅建設のplanning security(計画保全)があるべきだとして同提案を批判している」と紹介しています。

記事は「一部の人々はこれを保守党が建設産業の支持者に対する見返り(お礼)と見なしているが、他の人々は開発業者に対する地元住民とり最善の防衛として手に入れる権限付与とみている」とあります。

住民投票だと多角度からの議論や人々の意識の高さが決め手となる、確かに良いような悪いような微妙なものがありますね。でも個人的には大規模開発に住民投票、良いように思います。

by fukimison | 2010-07-26 11:24 | 法律  

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