ドバイの不動産、過剰在庫一掃に3-5年?

建設半ばから大丈夫かとのウワサが耐えなかったドバイの建設ラッシュ、そしてリーマンショックの余波によるドバイワールドの債務問題、これについては今年3月にドバイワールド、債務返済に8年として途中経過をお伝えしてきました。

そして最近、ピーク時に月××万ドルだった物件が年に××万ドルで市場に出ている、あのドバイのランドマークともいえる高さ1000mBurj Khalifaの住宅部分も値段はピーク時の50%減なのに空室だらけといったウワサが流れるようになってきました。
このウワサを裏付けるかのように、10月27日付Dubai Real Estate NewsはDubai Surplus Properties will take 3-5 years for clearanceという記事を掲載しています。

記事によればこのBurj Khalifaの事業主であり、政府系不動産企業最大手のNakheel社の最高責任者はドバイの不動産市場について語った際、ドバイの過剰な住宅物件は一掃するのに3から5年かかるだろうと述べたそうです。

この記事には大手不動産エージェントのJones Lang LaSalle社のコメントとして、「ドバイの住宅価格は2008年のピーク時に比して60%下落した。下落の主な原因は過剰供給だ。商業物件の過剰供給は来年50%超伸びるが、住宅価格の回復は2011年までは難しいだろう」と記しています。

かと思うと10月25日付Arabian Moneyの記事Dubai property prices continue downwards as oversupply growsでは、「9月、ドバイのアパートや住宅価格は2.3%下落したものの、Nakheel社がドバイショックで停止していたいくつもの建設計画を年末までに再開すると発表したことから、物件の過剰供給はさらに大きくなる一方だ」と伝えており、在庫一掃に3-5年かかるというのにさらに建設するとはこれいかにです。

記事は「Nakheel社による約20億ドルの建設作業は地元請負業者にとっては良いニュースであるが、過剰在庫が住宅価格に与える影響を懸念する地元の住宅所有者にとっては心地よい話しといえない」と続きます。

このNakheelの強気はどこからくるの?といえば、10月27日の記事Dubai World says it now has 100 percent support of creditors for $24.9 billion restructuringで「ドバイワールドの担当者は最後の貸し手が同意し、249億ドルの債務再編計画に100%の合意を得たを得ることができ、返済計画にめどがついたと述べた」とあります。

ほぼ1年を費やしたアラブ流と欧米流の戦いは、どのような決着だったのでしょうか?
その途端、建設再開の発表ということはアラブの勝ちか?それとも常に建設し続けないと沈んでしまう、事業者のサメ体質か?

こういう時は欧米系の契約書大事の弁護士よりも、アラブの商習慣に詳しい人、バイリンガルよりバイカルチュラルが重要なのでは?
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by fukimison | 2010-10-29 13:18 | 不動産  

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