英、歳出見直しをめぐって

11月2日はアメリカの中間選挙、WSJは米政治変動の復活、歴史的時代を示唆という見出しを掲げて共和党の支持拡大を伝えています。オバマ大統領登場の時の熱狂はいったいどこへ?ですし、tea partyの勢いも気になります。
個人的には自動車の好きな共和党より高速鉄道を進める民主党の方が良いように感じるのですが、これもケース・バイ・ケースであり、全体としてのバランスであり、一概には言えない。

日本も本日の新聞は尖閣に北方領土、裁判員制度となかなか重い見出しが多く、特殊法人の仕分け記事はどこかへ消えています。そこで民主党政権がお手本にしている英国の制度、ちょうどSpending Review(歳出見直し)に関する記事が出揃ったようなので、インフラ系記事を中心にお伝えしましょう。

英歳出見直しに関するもので、特殊法人の仕分けについてCABEとEnglish Heritage, 英国の事業仕分けというタイトルで10月15日にお伝えしました。歳出見直しそれ自体は私がごたごたお伝えするより国際協力銀行のレポートをご覧ください。しかしすごいですね。14年度までの実質累積伸率を見ると地域・地方政府省の-68.4%(地域関係)と-27%(地方関係)が眼を曳きます。プラスになっているのは海外開発省の33.6%とエネルギー気候変動省の16.6%です。このメリハリの付け方、批判を恐れない強さ、見習いたいのもです。

そこで建設業界や道路などの公共インフラの維持管理を移管されている地方自治体はこれをどう見ているのかを10月28日のNCEの見出しを拾ってみてみると、

Government promises to unblock project planningとして「長期インフラ投資計画に関する初の公約発表を行ったことで、10月第5週政府高官は、新規の主要インフラプロジェクト計画における障害を年末までに取り除くと明言した」

Spending Review 2010:Roads are losers as Osborne favours railとして「政府は先週の歳出見直しにおいて、道路の改善より鉄道投資を優先することをはっきりさせた」

Spending Review 2010:Osborne wields the axe but boosts renewablesとして「二酸化炭素回収・貯留(Carbon capture and storage :CCS)およびGreen Investment Bank(環境投資銀行)の両者は包括的歳出見直しで10億ポンドの支出増を受けた。しかし廃棄物処理プロジェクトの一部は中止され、また洪水防止プロジェクトは削減された」

Spending Review 2010:Local government braced for highway maintenance cutとして「今後4年間に26%の支出減との発表を受け、地方自治体の予算は包括的歳出見直しで最大の打撃を受けた」

Spending Review 2010:Devolved funds cutとして「オズボーン蔵相が予算を25%削減すると発表したことを受け、10月第5週、ウェールズ、ノーザンスコットランドおよびスコットランドの権限を委譲された自治体は支出計画の削減に備えている」

またConstruction NewsもComprehensive Spending ReviewとしてDefence Estates Reviews ImpactやNorthern Line tube upgrade stalls, London and North-west escape the worst of Chancellor’s cutsといった記事を伝えています。
[PR]

by fukimison | 2010-11-02 11:26 | 動向  

<< NY-NJ Rail Tunn... 米、高速鉄道プロジェクト予算 >>