英、CABEとDesign Council合併へ?

スペインの失業率が20%を超え、2010年第4四半期の失業者が13万8000人を超えたとの政府発表があっても、まだS&Pはスペイン政府の国債格付け変更を出していない。債務も失業率も日本より高いのに、格付けだけ日本より上とはこれいかに?

そこでスペインの記事紹介にしようかとも思ったのですが、インフラと景観を扱うブログとしてはこれでしょうということで、昨日に引き続き英国の話題です。

まず1月14日付けProperty Week のCABE finds lifeline in Design Council mergerから。

「10月中旬、政府が特殊法人の焼き討ちを発表した時、CABEは自分がその火中にいるのを発見した。今、保守ローカリズム(地域主義)が助けとなることを期待している」で始まる記事は「4月1日で廃止が決まっているCABEはDesign Counciと一緒になり、デザインにおけるone-stop shop組織として、地域主義において重要な役目が果たせると考えている」と続きます。

ここでデザイン・カウンシルのおさらいを、60余年の歴史を持ち、ビジネス・イノベーション・技能省の管轄で、公益としてデザインの促進を目的としている。詳しくはこちらをどうぞ。

なぜ地域主義がCABEの存続に絡むかというと、「計画を進めるにあたり、地元コミュニティーと行政がより発言権をもつようになり、さらに幅広いコミュニティーが支持する計画を承認するため、地元コミュニティーがより大きな力を持つようになる」からだそうです。

そこでCABEは「これらの決定を行う支援およびBuilt Environmentが向上する計画を促進することができ、これまで通りにプロジェクトデザインを監督する役目を果たしたい」と考えている。しかし「王立建築家協会(RIBA)もデザインレビューを行う提案を行っている」是に加え、以前にお伝えしたように、チャールズ皇太子の財団も名乗りをあげています。

コミュニティー・地方政府省住宅担当大臣のShapps氏の決定待ちというのがこの記事の結びでした。

そして1月31日付けBuilding誌はCabe merger with Design Council imminentとして「建築関係の特殊法人であるCABEとDesign Council の合併計画は今週にも行われる発表で暫定的に承認されるだろう」としています。

文化・メディア・スポーツ省がCABEを管轄していることから、2つの省が関係する組織の合併は内閣の承認が必要となることから、合併話しが遅れているとあります。

合併後のCABEですが、大型プロジェクトのデザインレビューを行うものの、プロジェクトに関し行政に行ってきたアドバイスはお役ご免だそうです。

現在Design Council は英国の工業デザインの促進をおこなっており、これを管轄するビジネス・イノベーション・技能省は技術・デザインで国際競争力をアップするという目的を掲げていることから「建築・製品・場所やサービスのone-stop shop」構想が生まれたのでしょう。

建築家のR.ロジャース氏も「この合併を歓迎する」という寄稿をタイムズに行っているのだそうです。
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by fukimison | 2011-02-01 11:45 | 動向  

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