UAE、外国人所有企業は土地を所有できるのか?

本日は中東、UAEの話題ですが、Leasehold(借地権)か Freehold(所有権)かというのは実に悩ましい問題だと思います。
法的に見れば所有権の発生は王政というか封建制に対する大転換でしたが、たとえば日本のように所有権が強すぎると、(特に土地に対して)もう都市計画なんてないも同然になってしまう。(ワタシの土地に何を建てようとワタシの勝手理論)

これが宗教が上にある欧州だと教会の鐘楼より高いモノは建てないという暗黙の了解があり、まずまずの高さ、壁面線のあったそれなりに調和の取れたまちづくりができる。とくに英国だと国王と貴族が国土の大部分(7割と記憶)を所有しているので、賢い領主であればきちんとした都市開発が行われる(はずだ)、また99年いった長期のleasehold(いわゆる定借)で土地は取引されていく。

是とは別に、植民地を経験したAA諸国は外国人の土地所有を認めず、大抵はleasehold
これは中国人による水源地の買収、韓国人による壱岐対馬の買収といった問題が囁かれている今、転ばぬ先の杖、過去から学ぶといった理解。

水源地にように付加価値が地目山林の影にかくれてしまっているケースもあれば、定借でレジャーランドの開発をしても、契約期間が切れたときの延長はどうなるのか?PFIみたいに始めから道路建設費は30年間の通行料で元利共に回収と計算していても、あけてびっくりで苦戦しているケースもあり、分けて考える必要がありますよね。

この悩ましいleaseholdとFreeholdのハザマで、2月16日付けArabian NewsはUAE will allow full foreign ownership in 2011, says economy ministerとして「UAEの経済担当相は2011年末前に導入予定の新しい会社法は、一部のセクターで100%の外国人所有をみとめるものとなろうと語った」と報じています。

「UAEの法律は、フリーゾーン外では国民のみに企業の完全所有を認めている。現在の法律は外国人が事業を行うにあたり、UAEの国民をスポンサー、またはパートナーとすることを求めている」

そして2月17日付けGulf NewsではNew law to lift ceiling on ownershipとして「地域経済の活性化や雇用の増進のため、新法はより海外投資を呼び込むものとなろう。

Arabian Newsにもあるようにフリーゾーン外での事業では持ち株数は49%が上限とされているのが、新法でこれを撤廃し100%所有を認めるとあります。明確な新法の施行日はありませんが、来週でも来月でもありえるというコメントがあるあたりがとってもアラビアン

「この法令は、透明性や投資家の信頼性を増し、UAEの企業法、外国人投資、産業法の近代化に向けた動きの一環」とあります。

100%外国人による企業所有→法人による土地所有、日本の様にあまりに所有権が強くなければ良いのですが。。。。
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by fukimison | 2011-02-17 12:14 | 不動産  

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