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米、ミシシッピ川の洪水

今年は本当に自然災害が多い年ですね。
大きな物だけ拾ってみても、NZの地震、日本の地震・津波・原発、米国の竜巻、洪水、そしてスペインの地震、まだ5月だというのにすごいものです。

そこで本日は福島の行方に目を奪われていて、気になるのにちゃんと読んでいなかった米国の洪水を追って見ることにしました。

まずアウトライン、wikiの2011 Mississippi River Floodの項目をみると、4月に記録的な降雨量の嵐、しかも2つ、がミシシッピデルタ地帯を襲う、雪解け水で増水していたミシシッピ川はさらに水かさを増す。現在、イリノイ、ミズーリ、ケンタッキー、テネシー、アーカンサス、 ミシシッピ、ルイジアナの7州で洪水が発生し、ケンタッキー、テネシー、ミシシッピの西部地域が連邦災害地帯に指定されている。
テネシーのメンフィスで1300超、ミシシッピで2000超を含む数千世帯が避難を余儀なくされ、また、大河はジワジワと増水し、水が引く時もジワジワなので、この状態は5月末まで一ヶ月は続くと予想されており、被害は1927年の大洪水の規模以上に登ると考えられている。

bbcのMississippi flood: Southern states brace for crestを見ても、貧しい南部が洪水でさらに苦境にといった論調で、堤防補強の土嚢積みに囚人が借り出されている写真がすごいです。

5月10日付けABCの記事Mississippi Flooding: River Cresting, Louisiana Prepares for Rising Watersを見ると、増水の影響が下流に及ぶに従い、昨年のBP原油流出で痛めつけられた地域の人々何十万人もが避難を余儀なくされそう。

大を守るために小を切り捨てる、つまりバトンルージュのような人口集積地が洪水になるのを防ぐため、堤防を切る、当然、周辺の農村地帯は水没するわけですが、このような措置があちこちで取られています。
米陸軍工兵隊が堤防を爆破したところもあれば、バトンルージュ近くにあるspillway (洪水吐き)をあけるというのもあります。しかしspillwayって普通ダムについているものだと思っていました。

この堤防爆破や洪水吐きの開門は被害を受ける住民からその是非をめぐり訴訟が起されており、これの判断次第では開かなかったりするわけですが、さて、どうなのでしょう。

by fukimison | 2011-05-13 12:14  

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