ドバイのナキール、2ヶ月間のレントフリー

久しぶりにドバイの不動産について。

5月16日付けArabian BusinessはNakheel offers rent-free periods to entice tenants として、108億ドルの負債を抱えるドバイの国営不動産開発事業者Nakheel社が2ヶ月のレントフリーを梃子に入居者募集をおこなっていると伝えています。Discovery Gardens とInternational Cityという開発プロジェクトで気になる賃貸料は年間25,650ディルハム そして17,100ディルハムからの物件だそうです。 (1ディルハムは22円ぐらい)

年間60万弱ですか?記事にも低価格帯とありますが、月にすれば5万円、確かに東京値段からすれば安いです。2008年のピーク時に比べ価格は半値、当事進行中だったプロジェクトも半数がキャンセルと言われていますし、この時、一番大きな傷を負ったのがドバイでブルジュ・ハリファや人工島のジュメイラプロジェクトを行っていたナキール社。この債務清算も話題を呼びましたし、2009年の金融危機もこれあり、いまだに返却の道筋も順調とはいえません。

RERAというドバイの不動産監視組織によれば、Discovery Gardens(住民約41,000人)の1bed-roomアパートの価格は2009年12月に比して30%減だそうです。

しかし問題は観光立国を目指し、投資用リゾートはいかがでしょうというマーケティングをもとに「作りすぎちゃった」という供給過剰であり、 賃貸料を下げる、レントフリー期間を長くするというインセンティブ商法はまるで日本の牛丼マーケティングと同じように共倒れの危険さえ感じます。

当然ながら5月12日付けのPoor upkeep may drive down rental prices in Dubai's JBR は、60億ディルハムもかけて開発した豪華リゾートのジュメイラ・ビーチ・レジデンス(36プロジェクト、住民15000人)で、ぬるいセキュリティー、コミュニティーエリアの管理不全、不潔なスイミングプールなどによる生活水準の低下が見られると伝えています。

多くの住民が維持管理の低下を理由に管理費の不払いを行っているともあり、ちょっと末期ですね。
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by fukimison | 2011-05-17 15:00 | 不動産  

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