英、チェルシーに建築確認

チェルシー最終章と題してカタール・ディアールとキャンディの裁判結審のことをお伝えしたのが昨年の夏、それから1年、ついに建築許可が下りたとの報道が出ました。

6月21日付けProperty mallはQatari Diar - General - London, Chelsea Barracks, Westminsterとしてこのニュースを伝えています。

記事の中ほどに「2年前にチャールズ皇太子の介入による申請取り下げ、さらには2007年、当初所有者の防衛省がカタールディアールに売却してからを考えると、約4年かかってカタールディアールの計画に対し許可がおりたことになる」とあり、カタールの苦労この一文に凝縮しているように感じます。

記事は「昨夜、開発事業者のカタールディアール社はウェストミンスター議会からチェルシーバラックの住宅開発計画に対する建築許可を得た。新しい計画のもと、13エーカーの敷地に448軒の住宅、うち123軒の取得可能な価格の住宅(affordable housing)を含む、が建設されることになった。さらにカタールディアール社はより多くの取得可能な住宅を建設しないことで、カタールディアール社は同議会に7800万ポンドを支払うことになるだろう」ではじまります。

6月22日付けKHLもControversial London project gets go aheadとして伝えています。

こちらは「公聴期間を経て、プロジェクトはウェストミンスター市議会から承認を得た。2008年に9億5900万ポンドで防衛省から購入した用地は448軒の住宅とフラットが建設されることになる。うち123軒はaffordableであり、60は老人介護向けとなるだろう。カタールディアール社はウェストミンスター議会の取得可能住宅基金へ7800万ポンドの寄付を行い、さらに敷地内に地元コミュニティーに向けたスポーツセンター(2300万ポンド)の建設を計画している。」とあり、当初の超高級住宅開発から地元に大変配慮した計画に変更されたのがわかります。

普通affordable housing、取得しやすい価格の住宅というと、それなりの住宅をイメージしますが、このプロジェクトを取り巻くチェルシーやベルグラビア地区は東京でいえば番町、麹町といった超高級住宅街、その中のAHというのは、どういったものなのか、ちょっと興味があります。

2007年当時、相場より大分高い価格で購入し、世間をあった言わせたカタールディアール社(その名の通り、カタール王族の持ち株不動産開発会社)、リチャード・ロジャース設計による建設計画が許可申請直前になってチャールズ皇太子の介入で白紙に、あらためて1からやり直してやっとここにたどり着いたのですが、投資金額、金利、計画中止による裁判費用、この間まったく利益を生まなかった土地などを考えると、プロジェクトを進めれば進めるだけ赤字になるのでは?
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by fukimison | 2011-06-23 11:52 | 景観  

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